共通理解
- 智子 大瀧
- Sep 11, 2021
- 2 min read
開園して4年半が過ぎようとしています。開園からずっと勤めてくれている先生たちがほとんどなので、毎日安心して過ごしています。人は財産ですね。いろいろ言わなくても、子ども達ととどんな関わり方をすればいいのか、どんな活動内容がいいのかを共通理解できているのは本当にありがたいです。子ども達も、どの先生に尋ねても同じような答えが返ってくるので安心して過ごせていると思います。
この先生だったら、こう答えるだろう、この先生だったら、きっとこう答える・・・子ども達は賢いので、自分にとって都合がいいことを答えてくれる先生(大人)を見透かして行動することがあります。でもそれは子ども達にとってはよくないことです。どの先生も、同じように答えてくれると安心でき、それが人としての価値観を作っていくのだと思います。
私たちも、子ども達に尋ねられた時に、「〇〇先生に聞いてごらん。」ということは少ないように思います。園内のルールや価値観が浸透しているからでしょう。大人がぶれないことは大事ですね。
少し話が逸れますが、子どもの人格形成には、当然ながら、親の養育態度が大きな影響を与えます。一人一人価値観が違うのはいいのですが、気分によって親の態度が違うのは、子どもをとても混乱させてしまうようです。同じことをしても、ある時は褒められ、ある時は叱られるとなれば、子どもは親の顔色を見て行動せざるをえなくなってしまいます。子どもに正しい価値観が伝わらないのは悲しいですね。
同じように、子どもに関わる私たちも、その日の気分で態度が違うのはもちろん、先生によって言うことが違うのは子ども達を混乱させたり、顔色をうかがうような子どもを育てることになってしまいます。価値観やルールは目には見えないものですが、子どもの行動をいつも規定しています。見えないからこそ、時々確認したり、みんなで話し合ったりすることが大事なのですね。
年月が経つごとに、先生たちへの信頼感が深まり、安心して過ごせることはとてもありがたいですが、定期的に振り返ったり、話し合ったりして共通理解をする機会を持つことは必要です。早くコロナウイルスが収束して、また先生たちと熱く語り合える職員勉強会が開けますように。
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