好き嫌い
人は80年生きるとすると、一生で9万食くらいを食べることになります。最近は、人生100年時代ともいわれているので、想像するだけですごい量と種類の食べ物を食べます。できれば、バランスが取れた健康増進につながるような食べ物を選んで食べたいですね。
改めてこんなことを考えてしまうのは、今日の給食会議の話を思い出したからです。なかなか食が進まない子ども達ですが、給食の先生たちが見に来て声を掛けてくれると、「食べなくちゃ」と言う気持ちが出てくるようです。給食の先生の力は大きいです。
小学校との連絡会で、小学校の先生から、「牛乳を飲まない子がいるので、保育園・幼稚園の時に飲ませてほしい」と言われたそうです。小学校では、最後まで食べさせたり、「ひと口だけ食べて(飲んで)みよう。」と言うこともできないことになっているそうです。それを聞いた給食の先生たちはビックリ!「私たちの時(30年位前)とは全く違うんですね~!」
だからと言って、保育園・幼稚園で牛乳を飲ませてほしいと言われても困ります。小さい頃の方が余計に感覚が敏感なので、無理やり飲ませることはできません。どうすればいいの?と話していると、A先生が、「ボクは、アレルギーではないのですが、牛乳を飲んだら気持ちが悪くなるので、親に一筆書いてもらって、小学校では全く飲んでいません。飲むヨーグルトは好きなんですけど。」
すかさず私が、「それはわがままじゃない?」と言うとみんな大爆笑!でも、嫌いなもの、苦手なものを食べる大変さはよくわかるそうです。そんなことを話すA先生は、身長も高く、病気をすることもなく、健やかに育っています。
A先生の話を聞いて、「無理やり飲ませるのではなく、『牛乳を飲むと体が強くなるよ。牛乳を飲んでほしいな』」と言う願いを、子ども達に伝え続けようということになりました。人間ほど雑多なものを食べる動物はいません。全ての子どもが好き嫌いなく、バランスよく食べてくれるといいのですが、それは難しいので、いろいろ工夫しながら、食べることが好きな子、人と食べることが大好きな子を育てていきたいと思います。
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