張りぼて
今日は『キラキラデー』。お料理グループは小春日和の下、『ドン・キ〇ーテ』さんまでピザの材料を買いに行きました。近くにいろいろお店はあるのですが、子ども達からの希望で『ドン・キ〇ーテ』さんでお買い物することになりました。きっと、おうちの方と一緒にお買い物に行って、楽しいイメージがあるのでしょう。
私は、T先生の代わりに、星グループの子ども達と一緒に、張りぼての星づくりをしました。膨らませた風船に和紙を張り、かわいたところで絵具を塗って星を作るという計画です。「園長先生、張りぼてをしたことがありますか?」とM先生に訊かれて、「ある、ある!」と思わず勢いづいて言ってしまいました。
30年ほど前勤めていた園では、毎年4・5歳児は節分の鬼の面を張りぼてで作っていました。石油ストーブにかけた大きな鍋に小麦粉と水を入れて大量の糊をつくり、新聞紙をちぎり、和紙に糊をつけて風船に何重にも貼り、かわいたところで白い和紙を張って絵具で色をつけ、目と口を切り抜いて、とびきり怖い鬼を作りました。あの時の4・5歳児はすごかったです。黙々と作っていました。
寒い時のあの作業はかなり大変で、手や服が小麦粉糊でカチカチになりました。分厚く張った新聞紙は乾くのに時間がかかるので、1か月くらいの作業期間になったと思います。石油ストーブに小麦粉糊・・・時代を感じますね。私が保育園に勤め始めたころ、保育室に石油ストーブがあるのは普通で、その中で子どもたちは走り回っていました。石油ストーブは冬の必需品で、いつも水を入れた大きな鍋がかけられ、その中に牛乳を入れて温めていました。生温かい牛乳は嫌だろうなと思いましたが、脈々と受け継がれていたので、新人の私には何も言うことができませんでした。
・・・ということで、張りぼてには並々ならぬ思いがあります。星グループは、張りぼてを楽しく軽やかに作っていました。50分くらいかかりましたが、3歳児も最後までがんばりました。糊は、もちろん普通の糊を水で溶き、筆を使って和紙に塗り、隙間がないように風船に貼っていきました。来週のキラキラデーには乾いているはずなので、それぞれの惑星が出来上がります。彗星?木星?土星?それぞれ好きな星を作るようです。りんご組保育室が宇宙のようになるといいです。
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