心の育ち

 先日、Y保育園の園長先生方が、はな組の「育児担当性」を見るために、3時間ほど保育室に入られたのですが、2歳児の姿を見て、「育ってるなぁと思いました。」と仰ってくださいました。保育の専門家からの言葉は重たく、嬉しいです。


 どんなことがあったのか担任のS先生に訊いてみました。2歳児のIちゃんとMちゃんのエピソードでした。二人とも室内遊びが好きで、いつも一緒に遊んでいます。仲良しな故、けんかになるのも屡々です。


 Y保育園の園長先生が来られた時も、けんかになり、Mちゃんが大声で泣き出したそうです。それを見た2歳児のYくんがMちゃんの頭を撫でて、手を繋ぎ、Iちやんのところに連れて行き、「仲良くして」或いは、「Mちゃんが泣いてるよ」と言うように間を取り持ってくれたので、二人はまた遊ぶことができたという微笑ましいエピソードでした。


 Y君は、まだそんなにたくさんの言葉を話すわけではないのですが、泣いているMちゃんを助けてあげたい、Iちゃんとまた遊んでほしいと思ったのでしょう。Yくんの思いがIちゃんに伝わり、気持ちを切り替えることができたのだと思います。


 2歳児保育室では、いつもこんな出来事が起こっていて、第三者の方から言われなければ気づかずに通り過ぎてしまいます。言われてみれば、本当に心が育っていると思いました。あっぱれ2歳児!


 保育の質の高さは数値化できるものではありません。ましてや心の育ちは尚のことです。子ども同士のかかわりでいいところを見つけたら、みんなで「いいね!」と日々認め合うことで、心が育っていくのでしょう。


 何かができるようになるよりも、まずは心の根っこを育てることが大事なことは、今では誰もが気づいていると思います。一人一人の心が育てば、豊かな活動や生活が広がっていきます。豊かな活動や生活はさらに心を育てます。数値化できない保育の質や心の育ちを伝えるのも私たちの役割です。保護者の方だけでなく、保育園に関心を持ってくださる方と、子どものこと、保育のことをたくさん語り合いたいと思います。


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