早期教育
- 智子 大瀧
- Jun 7
- 3 min read
先日ブログに描きましたが、父の日6月15日(日)まで、りんご組(3・4・5歳児)が描いた『家族の絵』が近くのショッピングモールに掲示されています。他の保育園と並べて掲示されているのですが、見に行かれた3人の保護者の方から「りんごの花保育園の子ども達の絵は、みんなそれぞれ違っていていいですね」と言われました。
絵を描くのが好きではない子もいるのですが、みんな心にある家族を思い浮かべながら、5人家族は5人、4人家族であれば4人を描き分けています。子ども達が家族の方が大好きな気持ちが伝わってきて、見ているだけで幸せな気持ちになりました。
りんごの花保育園では、主体的に遊びを選ぶ時間がたくさんあります。身体を動かすのが好きな子はトランポリンやマット、鉄棒で遊び、考える遊びに興味がある子はゲームやトランプ、かるた、ルービックキューブ、作るのが好きな子は絵を描いたり、様々な材料を使って工作をしています。
遊びに偏りはありますが、他の子の遊びを見て、自分もやってみようという気持ちが動いて、チャレンジすることもあります。子ども達は遊びの中でルールを知り、友達とのやりとりで相手の気持ちに気づき、様々な道具の使い方を学んでいます。異年齢で過ごすことが多いので、刺激も多く、遊びがより豊かに発展しています。
絵の話に戻りますが、私は絵心が全くないので、子ども達に「絵を描いて」と言われると困ってしまいます。保育園・幼稚園の先生はみんなピアノが弾けて、歌がうまくて、絵が得意なわけではありません。最近の保育士採用試験で「ピアノの試験はなし」というコメントがついているのがあるので、苦手な人も多いと思います。
私の母は小さい頃からたくさんの習い事をさせてくれて、絵の教室にも通いましたが、なんの効果もなかったことを証明することになりました。苦手意識が強いので、せめて絵を描くことが好きにはなりたかったです。
保護者の方にご紹介してもらい、5歳児に日本画を体験する機会を得ました。石や貝殻を砕いたものを絵具にして自然の色合いを楽しめるようです。作品も見せていただきましたが、温かいタッチで水彩や油絵とは違った魅力を感じました。
体育教室、音楽教室、英語教室に絵画教室と、早期教育のオンパレードのようですが、全然そんな意図はなく、子ども達が楽しく世界を広げてくれればいいなという思いだけです。私には全く身に着かなった絵画教室、バレエ、そろばん、習字、英語教室と、少し仕事に役立ったピアノ教室に通ったことは世界を広げてくれ、決して無駄ではなかったかもしれません。
先日のラジオで「早期教育は否定されるものではないが、子どもがやめたいと言った時にはやめさせてほしい」と言われていました。せっかく道具を買ったのに、自分からやりたいって言ったのに…と思ってしまいますが、義務は身に着きません。子どもの意志を尊重したいですね。
Comentarios