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早生まれ

 昨日、Yahoo!ニュースで、『早生まれ』は偏差値・年収が低くなる?「大人になれば関係ない」というのは間違いという記事が出ていました。同じ学年でも1年近くの成長の差があるのですから、学力や運動能力で差が出てしまうことはあるでしょう。子どもの1年間の経験が影響するのですから。


 埼玉県内の小学4年生から中学3年生のおよそ100万人の子どもに対して、生まれた月による学力などの成長格差について調査を行った東京大学経済学部山口慎太郎教授は、「『遅生まれの子ほど、月齢が長いほど点数が高くなる』というはっきりした分析結果が出た」と言われています。


 学力だけでなく、「自分は頑張れば目標を達成できる」と信じられる自己効力感やセルフコントロールなどといった非認知能力においても、早生まれの子の方が低い数値傾向が見られたそうです。今の日本の学校制度が作った格差とも言えますね。日本は4月入学ですが、外国は9月入学なので、7月・8月生まれに学力・運動能力にゆっくりの子が多いという話を聞いたことがあります。


 明治6年に学制が始まって150年経っていますが、4月から翌年3月までの同年齢の子ども達を同じ目標到達に向けて一斉指導してきた弊害が様々な問題を生み出しています。学年を月齢で分けてクラス編成をするなど、工夫できることはたくさんあると思いますが、制度として成立すると、違う方法を考えようとすることさえ難しいのでしょうか。今年度30万人近い不登校のお子さんの統計結果は、今の環境を変えてほしいという子ども達の訴えのような気がします。


 保育園においては、3月生まれと4月生まれでは発達に大きな差があることに配慮して、一人ひとりのお子さんに必要なサポートをしています。早生まれの子が同年齢の友達と比べて、自信を失ったりしないよう、それぞれの得意なところを伸ばしてあげたいと思っています。保育園は長時間・長期間一緒に過ごしているので、一人ひとりの良さに気づくことができ、それをみんなで(子どもも含めて)認めることができるので自分らしく成長してくれているのかもしれません。日本でも子ども家庭庁ができて、やっと子どものことを本気で考えなくてはという気運が高まりつつあります。現場からもっと声を上げ、どの子も自信をもって成長できるような環境を作っていかなくてはと思っています。


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