発達検査
昨日、今日と発達検査の一日研修を受講しました。子ども達がどんな発達検査を受けているのかを知りたいと思ったことと、検査結果を担当の心理士さんに教えてもらっても、その意味がよく理解できなくて、頑張って発達検査を受けてくれた子ども達に申し訳ないと思っていたからです。
昨日は、KABC-Ⅱ、今日はWISC-Ⅳの発達検査を学習しました。以前は資格がなくても検査をすることができたそうですが、現在は国家資格である心理士でなければ検査をすることができません。そのために、なかなか検査を受けられず、何ヶ月先しか予約が取れないという話をよく聞きます。そんな貴重な検査を体験することができました。
一緒に受講した方が、知り合いのお母さんのお子さんが発達障害があると思っているのに、1年半先しか予約が取れずに、療育手帳がもらえないので、放課後ディサービスなども利用できなくて困っているという話をされていました。
講師の先生が、1年半も支援が受けられないのは子どもにとって不利益だと話されていました。子どもにとって1年半という時間は長く重たいですね。発達検査の結果、子どもの苦手なところだけではなく、得意なこともわかります。同じ学習をする時も、継次処理(順番に伝えて考える方法)が理解しやすいのか、同時処理(全体を示した後に部分同士を関連させながら理解する方法)が理解しやすいかで学習の支援の方法が変わります。
耳で聞いて情報を処理する方が得意な子もいれば、目で見て考える方が得意な子もいます。情報の伝え方についても、その子の得意な方法で伝えると、理解が進み、できたという自信に繋がります。今の学校制度は、一斉に授業を受け、全体の70%位の子ども達に合わせた到達目標が設定されています。30%の子ども達は、授業がわからないまま進められていったり、もっと難しい課題をしたいと思っても全体に合わせた学習をしていることになります。一人一人の子どもに個別最適な学びが実現すれば、誰もがもっと自信をもつことができ、学習成果も上がるでしょう。
2つの検査を自ら受けることで、気づかされることがたくさんありました。2日間受講したくらいでは、全然理解は進みませんが、具体的な内容を理解できたことは大きな収穫でした。これからも学び続けたいと思います。
バスの窓から冷たい雨が降る暗い外を見ながら思い出しました。今日はクリスマスイブです。メリークリスマス!
댓글