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おかげ

 「みーちゃんのおはなしかい」の日でした。先月、人種の違いについて、子ども達の気になる言動があったので、お話会の先生方に、子ども達が理解できるような絵本がないか尋ねたところ、たくさんの絵本を貸してくださいました。


  今日の絵本は、先月のお話を思い出して選んでくださったようです。絵本のタイトルは、『ピーターのいす』で、黒人の男の子が主役です。


 赤ちゃんが生まれ、これまで使っていたベビーベッドや食事用の椅子などが次々に赤ちゃんのためにピンク色に塗り替えられていきます。おもしろくないペーターは、犬と一緒に家出をすることにしました。家出をするために、持ち出したのは自分の赤ちゃんの頃の写真やクッキーとまだピンクに塗られていない小さな椅子です。ペーターは、おもしろくない気持ちのまま、その椅子に座ろうとしたのですが、もう小さくて座れないことに気づきました。ペーターは、両親との食事を終えると、自分で考えて小さな椅子をお父さんと一緒にピンク色に塗り替えることにしました・・・というお話です。


 弟や妹が生まれた子はみんな通る道ですが、今まで全部自分のものだったものを譲るのは嫌ですよね。大人の注目も赤ちゃんに集まり、面白くない気持ちになってしまうのもよくわかります。


 大きくなったことを自分で気づかせるさりげないお父さんの関わりが見事でした。お母さんの叱らない温かい対応もすてきです。いろいろな素材を使った貼り絵でできている『ピーター』のシリーズは、他にも何冊かあるそうです。子ども達が、外見の違いがあっても、みんな同じだと自然に思える絵本なので、ぜひ他の絵本も見てみたいと思います。


 お話会の先生方は、子ども達の笑い声に元気をもらうと仰っていました。子ども達は、お話会の先生方に今まで知らなかった絵本の世界に連れて行ってもらってとても楽しそうです。私は、お話会の先生方の穏やかな優しい声で癒されてます。みんな誰かにエネルギーをもらって、今日も元気に生きています。

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