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お弁当

 昨日、娘に初めてお弁当を作ってもらいました。授業の合間は短いので、いつもコンビニでサンドイッチなどを買って食べていたのですが「暑いから、途中でお昼を買いに行きたくないけど、朝は時間がないから買えないかも・・・」と一人言のように話していたら、気を利かせて作ってくれたようです。


 思いがけないお弁当は、とても美味しくて、量も味にも大満足でした。食べ物は、大事ですね。お腹だけではなく、心も満たしてくれます。コンビニのお弁当とは全然違います。


 随分前に、保護司の方の講演を聞いたことを思い出しました。長崎で17歳の高校生がスーパーの駐車場から5歳の男の子を突き落とした事件がありました。男の子とは面識もなく、なぜそんなことをしたのか、当時世間では盛んにワイドショーなどで評論家の意見が取り上げられていました。


 保護司の方は、事件を起こした17歳の高校生の自宅に行って、その子の部屋にたくさんのカップラーメンと電気ポットがあるのを見て「やっぱり」と思ったそうです。


 家族で食卓を囲むということが少なかったのではないかと話されていました。非行に走る少年、少女の保護者に相談された時、いつも「食べなくてもいいから、その子の食事を作って食卓に置いておきなさい。そうすれば、帰って来た時に待っててくれたんだな。自分は必要な人間なんだなと言うことが伝わるから」と答えていると話されていました。


 食事は身体と心を満たします。作ってくれた食事には作った人の愛情が感じられます。いつでも、どこでも、なんでも買える今だからこそ、お家で作った食事のありがたさを余計に感じるのではないでしょうか?


 夏休み、学童保育で毎日お子さんにお弁当を作っていらっしゃる保護者の方、朝の忙しい中、お疲れ様です。子ども達は、毎日お弁当を食べながら、保護者の方の愛情を感じてお腹も心も満たされていると思いますよ。

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