お月見
1967年に、アポロ11号が初めて月面着陸に成功したことは、当時世界のビッグニュースでした。教科書に載ったアームストロング船長の宇宙飛行士の写真を今でも鮮明に覚えています。小学生だった私は、大人になるころには月に住めるようになるんじゃないかと思ったものです。53年経った今、思ったほど技術は発展しなかったようで、人類が月に住むなんて、まだまだずっと先のことのようですが・・・。
昨日の中秋の名月を見ながら、まだまだ先でよかったと思いました。月に住むよりも、こうして月を見上げながら、想像の翼を広げる方がいいです。毎日姿を変えるお月様は子どもたちにとっては不思議な存在で、月にまつわる子どもたちの言葉を思い出すと思わず笑みがこぼれてしまいます。
以前勤めていた保育園で、5歳児と一緒に『夜須高原青少年の家』にキャンプに行った時、大きな天体望遠鏡で月を見せてもらったことがありました。天体望遠鏡を覗いたYちゃんが、「あ、お月様が誰かに食べられてる」と驚いた顔でつぶやいた一言に笑ってしまいました。月が欠けているのを見てびっくりしたのでしょうね。
りんごの花保育園では、3歳児のSくんが、朝、月が出ているのを見て、「あ、お月様だ!Sくんの後をずっとついてくる!」「ついて来ないでよ~!」お月様と追いかけっこをしているような表現がとてもかわいかったです。
私の孫は5歳児ですが、昨日の月に『まるなちゃん』と名前を付けて、ずっと話しかけていたようです。「まるなちゃん、私の名前は〇〇。弟は〇〇。」何度もベランダに出てお月様に話しかけている孫を見て、娘はちょっと困惑したようです。
娘が小さいころ、お饅頭を買ったり、お団子を作ったりして、マンションの階段に座って「きれいだね~」「まんまるだね~」と言いながらお月見をしました。外で食べたことが印象深かったようで、自分の子どもにも同じようにしているようです。
どんなに科学技術が発達しても、「お月見」は、子ども達が想像の翼を広げられるように、いつまでも残ってほしい行事ですね。
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