ルール
今日はりんご組(3・4・5歳児)の朝の会で話をしました。どうしても伝えたいことがあったからです。
先週、りんご1組のAくんのお母さんに、電話で相談をされました。Aくんが、保育園におもちゃを持っていこうとするので、持って行ってはいけないと話をされたそうです。それでも、持っていくので、お父さんと持って行かないと約束をしたそうですが、こっそりまた持って行って、お父さんにとても叱られたそうです。
以前、ブログに『ライナスの毛布』というタイトルで書いたことがあるのですが、心の安定のためにどうしても手放せないものがあれば、保育園に持って来てもいいと思っていましたし、今もそう思っています。
でも、りんご組の子どもたちが保育園におもちゃを持ってくる理由は、心の安定ではないようです。お友達が持ってきたおもちゃを見て、自分も持っていきたいと思い、それがだんだんエスカレートしているようです。
年度も後半になり、りんご組の子どもたちは、お家のおもちゃなどに頼らなくてもいいくらい成長しています。もう心の安定のためのおもちゃは必要ないと思います。
持ってきたおもちゃがなくなったり、壊れたりすることもあります(ライナスの毛布はそんなに簡単に破れたりしないので安定剤になるのでしょう)。
保育園には、おもちゃだけではなく、色紙や毛糸、ビーズやリボンなどの素材がたくさんあります。既成のおもちゃとは違って、自分で考えて、工夫して遊ぶ楽しさがあります。様々な道具を使うので、手先の器用さも向上します。
保育園では友達と考えながら一緒に遊びを広げてほしいので、おうちから持ってくるおもちゃはない方がいいと思います。
朝の会では、お家からおもちゃを持ってこないで、保育園のもので遊ぼうと話しました。子ども達はうなずいてくれましたが、すぐにみんながルールを守れるようになるわけではありません。
おもちゃを持ってくる子がいたら、またみんなで考えればいいと思います。ルールは最初からそこにあるものではなく、集団生活をする中で、みんなが気持ちよく過ごすためにはどうすればいいのだろうと考えながら、次第に自分のこととして定着するといいなと思っています。
明日、みんなルールを守ってくれるでしょうか?守っていない子がいた時、子ども達はどんな反応や態度をするのでしょう。ルールが定着するまでにどんな道のりを辿るのか楽しみです。
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