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ルール

 『慣れ保育』2日目。あまり泣き声は聞こえてきませんでした。未満児クラスは子どもたちだけで1時間過ごすことになっていたので、大きな泣き声が聞こえてくるのを覚悟(?)していたのですが・・・。保育室を見に行くと、静かに泣いている子が2人。Mくんはおやつを食べるためにち椅子に座り、Aちゃんは、S先生のお膝の上でかわいく泣いていました。


 泣き声が小さいのは、3月に一時保育を利用したり、きょうだい児がいて、園の雰囲気に慣れているからだと思います。知っている場所は安心できますね。在園児が進級して1か月経っているので、新しい環境にすっかり慣れて落ち着いているのも新しい子どもたちの安心感に繋がっているのでしょう。


 以前のブログにも書きましたが、開園の年は年齢にかかわらずみんながよく泣きました。あまりに長く泣くので、何が悪いんだろうと考えこんでしまったことを思い出します。5年経って長く勤務してくれる先生たちが増えて来て、見えないルール(良い意味で)が先生たちに共通理解されていることも、子どもたちに安心感を与えているのだと思います。


 集団には、みんなが気持ちよく過ごすためのルールがあります。でも、ルールは、全員に理解されていないと、すれ違いが起きてしまいます。人は些細なこと(と言ってはよくないのですが)で傷つきますからね。みんながルールを理解していることで、誰もが気持ちよく過ごせる場ができていくのでしょう。


 それでも、集団の中には文字化できない見えないルールが溢れています。ずっとその集団の中にいると気づかないので、おかしいと思うルールがあれば、教えてくれるといいなと思います。そうすれば、見えなかったルールが見えて、みんなでそのルールについて話し合って、誰もが理解し、みんなが「そうだね」と言いながら、楽しく過ごせると思います。


 子どもも大人も気持ちよく生活し、その中で一人一人が自分らしく、持っている能力を発達・発揮できるような保育園になるといいなと思います。

 
 
 

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