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信頼感

 1か月ほど前のブログで、赤ちゃんが生まれ、心の中に大嵐が吹き荒れている2歳の孫のことを書きましたが、母親が時には自分を1番にしてくれないこともわかり、新しい弟の存在を受け入れることができたようです。物を投げたり、すぐに怒ったりすることもなくなり、赤ちゃんにいつも自分の頬っぺたをスリスリしている姿が微笑ましいです。


 あの時の孫を思い出すと、『試し行動』だったことがわかります。どんなに悪いことをしても、母親は自分のことを好きなのかを試していたのでしょう。『試し行動』には2つの目的があります。1つは、どこまで悪いことをしたら怒られるのか?もう一つは、どんなに悪いことをしても自分のことを好きでいてくれるのか?


 きっと無意識の行動だったでしょうが、突然のライバル(赤ちゃん)の誕生に心がかき乱され、必死の思いの試し行動だったのだと思います。悪いことをしたら叱られることがわかり、どんなに叱られても、赤ちゃんが生まれても自分は愛されていることがわかり、安心したのでしょう。


 これからも、何度も心の中に小さな嵐や大きな嵐が吹き荒れ、その度に少しずつ受け入れたり、心が強くなっていくのですね。それは子どもも大人も同じです。毎日平穏無事であればいいのですが、心配や不安なことが起こって心が乱れたり、もう嫌だと逃げ出したくなったり・・・・。でも、優しい言葉をかけてもらってホッとしたり、また頑張ろうと思えたり、穏やかではない日々もどうにか乗り越えているのだと思います。


 どんなことがあっても自分が大丈夫と思えるのは、他人への信頼感があるからです。人間関係はなかなか複雑でうまくいかないこともありますが、だからこそ子ども同士のかかわりを大事にして、小さい頃から自分が好きで友達が大好きと言えるような子ども達を育てていきたいと思っています。

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