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子育て

 子育てだけではなく、人を育てるのは難しいですね。人が人を育てようと思うこと自体に無理があるのかもしれません。私も子どもを2人育てましたが、間違いや失敗の連続でした。今思い出すと、「ごめんね」と何度も謝るしかないような言葉を掛けてきたように思います。それでも、どうにか社会人として、母親として育ってくれましたが・・・。


 未熟な人間が何が正しいのかわからずに、生活や忙しさに追われながら、未熟な子どもを育てるのですから、うまくいかなくて当たり前です。でも、子どもは自ら育つ力を持っているので、「お母さん、忙しいんだろうな」「今日は機嫌が悪いんだな」と子どもの方が大人の感情を敏感に察知して、諦めたり、我慢したりしながら育ってくれるような気がします。なので、そんなに完璧を目指さなくても大丈夫です。間違っても、失敗しても大丈夫。子ども達は一番大事な人のそんな姿も受け入れて育ってくれます。


 昔、正しいと思われていた子育てには大きな間違いもありました。「抱きぐせ」がつくから、なるべく抱っこしない方がいいというのは、その最たるものです。今ではたくさんの研究から、子どもが求めた時に抱っこをすると人への信頼感と自分への信頼感が育つことがわかっています。幼児期後半から、自然に「抱っこして」と言うことは少なくなってきます。時々エネルギー補給のために「抱っこして」と言った時はしっかり抱きしめて安心させてあげてくださいね。もう少し大きくなったら、抱っこ以外の方法で、「大好きだよ」と言う気持ちを伝えてあげてほしいと思います。


 人が人を育てるのは難しいです。よく、40年近くもその仕事を続けて来れたと思います。未熟な人間だからこそ、悩みながら一緒に育ちたいと願うのでしょうね。明日もよろしくお願いします。

 

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