実習生
今朝、5歳児のTちゃんが、かわいいお菓子の箱を四角に切って、手帳みたいに二つ折りにして大事そうに持っていました。Tちゃんは作るのが上手で、いつも空き箱を利用していろいろなものを作っています。手帳みたいなものを開くと、たくさんの名前が書いてありました。りんご組(3・4・5歳児)で仲良しのお友達の名前が10人くらい書いてあったのですが、その一番上には見慣れない名前が・・・。「ほら、ここに先生の名前を書いたんだよ」というTちゃん。実習生の名前でした。
先週から実習生が来ているのですが、子どもたちは実習生が大好きです。一番上に名前を書いたのもそんな気持ちの表れでしょう。ちょっと複雑な気持ちにもなったのですが、私も実習で幼稚園に行ったとき、お弁当の時間に山盛りのおかずやおにぎりをもらって、食べきれずに困ったことを思い出しました。私にもそんなキラキラ輝く時代がありました。
午前中、実習生が子ども達に製作を指導することになっていたので見に行きました。紙コップを使った玩具づくりでしたが、全員一緒に作ることがあまりないにもかかわらず、子どもたちは実習生の話をしっかり聞き、楽しそうに作っていました。実習生もとても落ち着いて指導していました。
私が実習した時、11月だったので、お米をテーマに折り紙製作をしました。昔は『導入(活動に興味を持たせる入口)』が大事と言われていたので、お米ができるまでの長い話を覚えて子どもたちに語りました。初めての実習でとてもドキドキしたのですが、流れや製作がとてもいいと褒められたのを思い出します。実習中は、保育の準備、実習日誌、季節の環境作り・・・本当に寝る時間がなくて10日間終わった時はもうフラフラでした。
そんな昔々のことを思い出しながら、実習生の実習指導を見ました。誰もがこんなに努力して保育士や幼稚園の先生になっていきます。どうかこの仕事の本当の楽しさがわかるまでやめないでほしいと思います。
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