居場所

 先週、「こんな時期にですが、見学できますか?」と見学希望のお電話がありました。新年度の1次申し込みが終わり、まだ結果がわからないこの時期に?と思いましたが、いつでも、どなたにでも見て頂きたいので、もちろんお受けしました。


 2年前、りんごの花保育園を見学に来られ、違う保育園に通ってあるそうです。4月に入園してずいぶん経つのに、いまだに毎朝保育園に行きたくないと言うので、環境を変えるのもいいかもと思って・・・と言われました。


 きょうだいがいらっしゃって、3歳児のお兄ちゃんの方が、登園を嫌がるそうです。規模が大きい園で、1クラス30名以上いて、みんな一斉にさせられるのが気になると話されていました。


 子どもたちの中には、繊細なお子さんもいらっしゃいます。朝、お母さんと別れるのが悲しくて泣いたり、集団になかなか入れない子もいます。それでも、少しずつお友達と遊ぶ楽しさや、みんなで活動するおもしろさがわかるようになっていきます。


 「なぜ行きたくないか聞かれましたか?」と尋ねると、「先生が怖いっていうんです・・・。」ちゃんと理由がありました。大人だって、毎日怖い人がいるところに行くのは嫌ですよね。


 担任の先生は、自分が怖いと思われていることに気づいていないかもしれません。30人の子ども達を動かすために、無意識に口調が強く、声が大きくなっているのかもしれませんね。


 いつも書いていますが、保育園は、毎日長時間子どもたちが過ごす場所なので、居心地がよく、自分らしく過ごせる場所でなくてはと思います。そして、担任の先生は、子どもたちが困った時に助けを求められるような存在でなくてはと思います。


 1年近く通って来たのに、転園するとまた子どもに負担をかけるのではないかと心配されるお母さんに心が痛みました。保育園には、一人一人の子どもの最善の利益を保障し、保護者の方の就労を支える使命があります。


 時々、自分の園も、自分も振り返らなくてはと思います。