根っこ
昨年、園庭にクヌギの苗を植えました。卒園児のYくんが、ドングリ銀行にドングリを貯金して送ってもらったものです。秋になってクヌギの実が落ちてくると、きっと子どもたちが大喜びで拾い始めるでしょう。想像しただけでワクワクします。
今は、りんごの花が散って、そろそろ受粉が始まるのではないでしょうか?昨年の12月に、みんなでりんごパーティーをしてりんごを食べたのがとても楽しかったので、赤いリンゴの実がなるといいなと思います。季節ごとに楽しみがあるのはいいですね。残念ながら、園庭が狭いので、あまり大きなものを植えることができないのですが、そろそろ野菜の苗植えも始まると思います。
屋外園庭は抜群に日当たりがいいので、毎年夏野菜が大きく成長します。昨年は1階の園庭にもトマトやピーマンを植えたのですが、小さい子どもたちは、毎日「大きくなったね」「赤くなってる」と野菜に話しかけ、言葉が出ない子は、指差しをしてじっと見ていました。日々成長し、変化するものは魅力的ですね。
園庭に植えたクヌギの苗は、冬の間枯れて、葉がなくなってしまいました。せっかくYくんにもらったのに・・・と心配で時々枝を触ったりしていたのですが、根っこはしっかり土に張っていました。春になって青々とした葉をつけて、一安心です。これから暖かい日差しを浴びて大きくなるのでしょう。楽しみです。
クヌギの木を見ていると、子どもたちの成長も同じだなと思います。成果(?)は見えなくても、根っこがしっかり張っていて、育てる人が気にかけたり、水をあげたり、世話をしていると、来るべき時にはちゃんと成長した姿を見せてくれます。根っこがしっかり張っていないと、青々とした葉を茂らせていてもそのうち枯れてしまいます。小さい頃は心の根っこを育てるのが大切ですね。
まだまだ小さくて頼りないクヌギの木ですが、園庭に根を張り、青い葉を茂らせ、やがて子どもたちの大好きな実を実らせてくれる日が楽しみです。その日までがんばりましょう。
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