人権
6月の勉強会では、人権擁護のセルフチェックをしました。先日キャリアアップ乳児保育研修で行ったものです。チェック後は、気づいたことについて話し合いました。
その中にこんな項目がありました。「排泄の失敗への対応をその場で行ったり、周囲に知らせたり、その失敗を責める言葉がけをする」・・・もちろん、そんなことをする先生はいません。子ども達が排泄を失敗してしまうことは日常茶飯事ですが、先生たちは手早く、気持ちよく対応してくれます。
でも気になることが一つ・・・子どもが排泄を失敗した時に「○○ちゃんが失尿しました」と言う言葉です。「失尿」の意味は正しいかもしれませんが、その言葉を聞くたびに嫌だなと思っていました。それを一日何度も聞かなくてはいけない子ども達はどう思っているのかも気になっていました。
S先生も「失尿」という言葉が気になっていたようで、「(2歳児の)Aちゃんが、『S先生、Bちゃんが失尿したよ』と言った時に、イヤだなと思いました」と発言してくれました。子どもは大人の言葉を自然に真似しますね。言葉選びには気をつけなくては・・・。
それを聞いたM先生が「○○ちゃんと名前を言うのはどうでしょう?自分が失敗したことを知られるのはイヤだと思います」と言ってくれました。その通りだと思います。小さい子どもだって、自分の失敗を友達に知られるのは嫌でしょう。子ども達のそんな気持ちに気づける先生たちと一緒に仕事ができるのは嬉しいことです。子ども達が失敗した時は「(近くにいる)〇〇先生、消毒をお願いします」(毎回失敗した時は消毒をするので、私達にはわかりやすいです)と言う言葉で伝え合うことにしました。
言葉は大事ですね。福岡市の『障害児保育』が、『さぽ〜と保育』になったことで、対象のお子さんのマイナスイメージが、どう支援するかという前向きな気持ちに変わりました。障害がある人を『チャレンジド』と呼べば応援したくなります。
社会的弱者の子ども達と関わる私たちは、常に人権について敏感にならなくてはと、先生達との意見交換を通して改めて思いました。
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