差別
- 智子 大瀧
- May 12, 2022
- 2 min read
一昨日、女の子らしく、女の子なんだから…と言われることで、自分を否定的にとらえたり、自分に自信が持てない人がいるという報道番組を見ました。自分を振り返っても、女の子らしさや女性らしさを求められることが多かったと思います。
「女のくせに」・・・なんてひどい言葉を言われたことがある人もたくさんいますよね。私もあまりによく言われたので、それが差別ということにさえ気づきませんでした。というよりも、そんなことを言われるのが日常だったので、言われる自分にしか意識が向かず、言っている方がおかしいなんて思いもしませんでした。
その言葉のせいで、自分に自信を持てなくなり、自分の可能性を狭めている人がいまだにたくさんいるそうです。「女の子なのに、理系に進学するの?」そんな他人の言葉で傷つき、進学を諦めたり、別の道に進む若い人がいることを知り、なんてもったいないんだろうと思いました。
いつになったらこの男女差別から解放されるのでしょう。でも、私だって、子ども達に「女の子なのに〇〇したらおかしいよ。」とつい言ってしまうことがあります。そのすぐ後に、「ごめんね、女の子なのにではなくて、男の子、女の子関係なくおかしいよ。」と言い直すので、子ども達は、とても不思議そうな顔をします。
いろいろな書類に、性別チェックがなくなるといいと思います。先日小学校の先生も話されていましたが、男女別の出席簿や並び方ももうやめてほしいです。社会の中にすっかりなじんでしまっていることが、誰かの意欲を削いでしまっているのかもしれないのです。
男女の性差(LGBT)が差別されることで苦しんでいる人もいます。少しずつ、差別するのはおかしい、そんな社会は生きづらいと言えるようになっていますが、まだまだです。乳幼児期にかかわる私たちの意識改革が求められていると思います。
この社会には、男女がいて、障害がある人がいて、いろいろな国の人がいて、様々な年齢の人がいます。自分が中心(正しい)と思うと、そこから差別が始まります。これまで生きて来て、差別から抜けられない自分を感じて悲しくなることもありますが、これから未来を生きていく子どもたちには、一人の人間として、かけがえのない一人一人の人と出会い、良い関係を作っていってほしいと思います。差別は自分の心の中にあります。少しでも、私の心の中の差別がなくなればいいと思います。
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