師走
朝の放送をするために事務室に入って来た4歳児のKくんに、「園長先生、毎日お仕事忙しそうだね」と言われました。パソコンの前できっと難しい顔をして座っていたのでしょう。子どもに気を遣わせてしまうなんてダメな園長です。
気持ちにゆとりをと、久しぶりにりんご1組(3歳児)のお昼寝のお手伝いに行きました。ずっと手こずっていた3歳児のお昼寝ですが、意外にも静かに一人一人自分のペースで眠りに入っていました。どうしても大人がそばにつかないと眠れない子もいるので、その子たちのそばには先生たちがついていました。
私は、子どもが自分で眠りに入るのがいいと思っているので(それも主体性を尊重することだと思っています)、なかなか寝つけないKくんのそばにじっと座って見守っていました。時々Kくんが立ち上がった時だけ、「今はお昼寝の時間だよ」と声を掛けながらそばにずっといました。隣ではりんご2組・3組(4・5歳児)の子ども達が賑やかな声をあげながら遊んでいます。すぐそばでこんなに大きな声が聞こえたら眠れないだろうと思われるでしょうが、そうでもありません。最初は隣で遊んでいる子ども達のことが気になって眠れない子ども達もだんだんその声が子守唄のように聞こえてくるようです。私もKくんのそばにじっと座っているとだんだん眠くなってきました。子どもの楽しそうに遊ぶ声はいいです、落ち着きます。
H先生が寝かしつけていたKくんは、30分経った頃、「もう寝ないね」と言って隣の部屋に遊びに行きました。私がそばで見守っていたKくんは朝早くから夕方遅くまで保育園で過ごしているので、身体を休めた方がいいと思ってしばらく待つことにしました。。
みんなが寝ついた後、Kくんはずっと一人でかなり大きな声で歌を歌っていました。それでも誰も起きなかったのは、隣の部屋の心地よい賑やかな子ども達の声のお陰だと思います。K君は、1時間身体を休め、その後は隣の部屋に行って遊びました。
お昼寝が必要かどうか、一人一人の生活リズムや体力、活動量などによって違います。みんな同じ時間に寝かせようとすることに無理があるのはわかっていますが、夕方機嫌が悪くなったり、ご飯を食べずに寝てしまうことがないよう、3歳児はもう少しお昼寝の時間を確保しようと思います。
Kくんのお陰でゆったりとした時間を過ごすことができました。あっという間に師走を迎えましたが、令和4年の最後の時間を子ども達と一緒に楽しく、ゆっくり丁寧に過ごしていきたいと思います。
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