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感情

 人には感情があって、感情があるからこそ人間とも言えます。喜び、悲しみ、悔しさ・・・様々な感情を味わうことができるので、生きるのがおもしろく、難しくもなります。この感情をうまくコントロールできると、周りを冷静に見ることができ、人との付き合い方が上手にできるようになります。幼児期にはこの感情をコントロールする力の基礎を育てたいと思っています。


 そのためには、まず子ども自身が自分の感情に気づくことが大事です。自分の感情を出し、それを周りの人に受け止めてもらったり、意味を持たせてもらったり、出し方を修正してもらったり・・・乳幼児期からの積み重ねが必要です。


 自分の感情を出したときに、周りの人が「わかったよ」と受け止めてくれたり、「そんなに怒らなくてもいいんじゃない?」と言ってくれることで、子どもは自分の感情の出し方を学んでいきます。ここは丁寧な対応が必要とされるところです。


 言葉でうまく表現できない子どもたちは、沸き上がる感情をコントロールすることができません。でも、なかなか収まらない子どもの怒りや悲しみの感情に大人が感情的になってしまったら、もう行きつくところまで行ってしまわないといけなくなってしまいます。子どもにはこの理屈がわからないので、感情をコントロールするのは大人の方です。


 子どもの負の感情が収まらない時、私たちは3つの方法を試します。1つは時間。少し時間を置いてから話をする。2つ目は場所。今、感情でいっぱいになっているこの場所から少し離れて別の場所に移動する。3つ目は人。相手が変われば感情が収まることもあります。


 大人でも、時間が経ったり、好きな場所に行ったり、違う人と話すと気持ちが変わりますね。人は環境の影響を受けやすく、それは子どもも同じです。3つの方法を組み合わせてもいいかもしれません。


 感情は人間だけに与えられたとても大事なものですが、それを自分でコントロールできるようになるには時間と経験が必要です。感情は大事。でも流されないことが大事。そう思ってお子さんに向き合ってくださいね。


 

 

 
 
 

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