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支援

 昨日、行政の立入検査が終わって、児童発達支援事業所の見学を開始しました。初日は3名の保護者の方と近隣の園長先生が来られました。園長先生は、支援が必要なお子さんがたくさんいて、保護者の方に勧めたいので・・・と見に来てくださいました。


 令和4年に文部科学省が発表したデータでは、通常のクラスに支援が必要なお子さんが8.8%在籍しているという報告がありました。小中学校でそれだけのお子さんがいるとすれば、幼児期のお子さんの人数はさらに増えるはずです。どこの保育園・幼稚園でも支援が必要なお子さんがいて、その対応に困っていることは明らかです。


 支援が必要なお子さんがクラスに2~3人いて、そのお子さんたちに加配の先生がついてくれなければ、クラス運営はかなり難しくなってしまいます。支援が必要なお子さんだけでなく、他のお子さんやクラス担任の先生も困った状況になっていることが想像できます。


 りんごの花保育園でも、支援が必要なお子さんの対応に苦慮することもあります。でも、児童発達支援事業所を立ち上げたいと、児童発達支援管理責任者のO先生を雇用したことで、関わり方や言葉の掛け方を学び、支援が必要な子ども達も随分落ち着いてきました。


 夏前までは、奇声が響き渡り、ドアや窓をドンドン蹴ったり、叩いたりする音が頻繁にしていたのですが、最近は聞こえなくなりました。誰かが奇声を出すと、他の子も真似をして、みんなが落ち着かなくなってしまいます。その伝播を断ち切ろうとすればするほど、後手後手の対応になってしまい、先生たちも疲労困憊の状態になっていました。


 奇声を発したり、ドアや窓を叩いたり、蹴ったりするのは、支援が必要なお子さんのSOSなのかもしれません。そのSOSを受け止め、SOSを言葉にできるよう支援できれば、子ども達の気持ちは落ち着いていくのでしょう。児童発達支援事業所で、そのノウハウを蓄積し、子ども達や保護者の方、先生たちが日常生活を気持ちよく過ごせるように支援をしたいと思います。


 

 
 
 

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