節目
2022年の初出勤日でした。1週間ぶりで会う子どもたちは、身長が伸び、顔つきもお兄さん、お姉さんになりました。たった1週間ですが、何が子どもたちを変えるのでしょう?
新年の挨拶をしてくれる子、恥ずかしそうな子と様々ですが、どの子も久しぶりの登園を喜んでくれているのがわかって嬉しかったです。年長児の保護者の方に、「あと3か月、よろしくお願いします」と言われ、3月の卒園式が突然迫って来て寂しくなりました。こんなに大きく育ったのですから、もう保育園の中だけでは物足りないですよね。もっと広い世界に行って、たくさんのことを見て、聞いて、知って、考えて、さらに大きく成長したいですよね。また置いていかれる寂しさを感じる季節がやって来ます。
年長組の子どもたちの心の成長が著しいです。園庭で鬼ごっこをして遊んでいたのですが、年長児のRくんが転んでしまいました。手のひらを打ったようで、しばらく保冷材で冷やしていたところに、担任のT先生がやって来ました。
私が、Rくんが転んでけがをした状況について、「鬼ごっこをして、Eくんとぶつかって転んで手のひらを打ったので保冷材で冷やしています。」とT先生に伝えました。それを聞いていたRくんがそっとやって来て、「園長先生、ぶつかったんじゃないよ。Eくんにタッチしようとしたら、Eくんが逃げたから滑って転んだんだよ。」と言われました。以前だったら、違うと思っても、訂正しなかったと思います。私に話しかけられるのでさえちょっと嫌そう(?)な感じだったのに・・・。
年長児ともなれば、状況を見て判断したり、友達や大人が言う言葉を聞いて、おかしいと思うことを指摘するようになります。正しいことを正しいと言えるようになり、間違っていることは、おかしい、ずるいなどと言うようになります。大人のごまかしや方便が通じなくなるのですね。ちょっと大人にとっては、面倒だなと思うこともあるでしょうが、正しいことを正しいと言える成長を心から喜び、応援したいですね。
りんご組のF先生に聞いたのですが、朝の会で突然年長児のEくんがポロポロ涙をこぼして泣き出し、理由を尋ねると、「お父さんとお母さんが年を取ったら死んでしまうから」と話したそうです。夕方お迎えに来られたお母さんに、お休み中何か変わったことがなかったか尋ねたところ、何もなかったというお返事で、お母さんも驚かれていたようです。年長児になると、視野がぐっと広がり、知らなかった世界を知って不安に感じることが増えるのでしょうね。
私も年長児と話すときは、さらによく考えて…と思います。あと3か月、りんごの花保育園の年長児はとても賢いので、この賢さを自信にして次のステップに進めるよう応援したいと思います。
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