誇り

 朝、はな組(1・2歳児)の保育室に行くと、りんご3組(5歳児)のMちゃんが、手洗い場で1歳児の子ども達の袖をまくってあげていました。「濡れると気持ち悪いからね。」と、優しく声を掛け、いつも通りに自然に関わってくれています。小さい子ども達も、もちろん嫌がることなくMちゃんに手伝ってもらっていました。


 午後、Y先生がお昼寝から早く目覚めて機嫌が悪そうな0歳児の赤ちゃんを2階の保育室に連れて行くと、りんご3組(5歳児)の子ども達が抱っこをしたり、笑わせようとしていました。赤ちゃんも、先生では機嫌をなおしてくれなくても、お姉ちゃんたちには笑顔を見せてくれるのが不思議です。


 りんごの花保育園では、いつも小さい子と大きい子が一緒に過ごしているので、大きい子ども達は小さい子ども達のお世話をしてくれます。誰かに言われるわけではなく、特別な感じもありません。小さい子ども達に優しく関わっている姿を見ているだけで、温かい気持ちになります。


 きょうだいの数も少なくなり、地域社会もほとんど成立しない現代社会で、こんな風に毎日普通に異年齢で過ごすことができるのは、子ども達にとっていい経験になっていると思います。小さい子を労わる、大きい自分に誇りを持つ・・・そんな気持ちが育っているのは、何物にも代えがたいことかもしれません。


 今日は、2歳児の子ども達がりんご組の子ども達と、室見川河畔公園まで散歩に行きました。散歩では、大きい子と小さい子がふたりで手をつなぎ、大きい子が車が通る側を歩くことがルールになっていて、道を渡ると、「チェンジ!」と子ども達から声が上がり、大きい子はつないだ手を入れ替えます。


 でも、考えたら、身長も体格も年齢もあまり変わらない子ども達です。それなのに、自分が年上という意識がしっかりあるのが、見ていて微笑ましいです。2歳児と手をつないだ4歳児の子が、「はな組の子と手をつなぐの大変なんだよ。」とこっそり教えてくれました。大変だけど、自分は年上なんだからと自覚をもってがんばっているんですね。りんご組のお兄さん、お姉さん、これからもよろしくお願いします。

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