陥没
- 智子 大瀧
- Jun 11
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福岡市の中心部で道路の陥没がありました。高校の時いつも利用していたバス停がある木々の緑が美しい道路に大きな穴が開いているのを見てショックでした。陥没事故のニュースが後をたちません。いつも歩いている道が突然陥没するなんて怖いですね。
以前勤めていた公立保育園を委託した保育園は、小学校のような広大な敷地がありました。未満児専用の園庭があったのですが、雨が続いたある日、先生達から「へんな音がする」と言われました。園庭側にあるマンホールが時々浮き上がり、ゴボゴボと音がしています、気味が悪いと思いながらも、しばらく様子を見ることにしました。
それから何日か経った朝、「園長先生、大変です、園庭に穴が開いています!」と慌てた様子で未満児クラスの先生が事務室に入って来ました。未満児クラスの園庭を見に行くと、本当に30センチくらいの長丸の穴が開いていました。
どうしようと思いながら観察していると、あっという間に周りの土が穴に落ち、みるみる穴が広がっていきました。慌てて役場に電話を掛け終わった時には、2M×4M以上の大きな穴が開き、穴に向かって凄い勢いで水が流れ込んでいきました。打つ手もなく、ただ呆然と広がっていく穴を見守っていました。
みんな真っ青です。穴の陥没があと1時間でも遅かったら、いつも園庭で遊んでいた1.2歳児の子ども達は流されてしまったでしょう。大人でも流されたと思います。
すぐに役場の方が依頼したトラックが何台ぶんかの土を運んで来て巨大な穴は埋まりました。しばらくは怖くてその場所を歩くことはできませんでした。あの時の光景は忘れられません。子どもが流されなくて本当に良かったです。流されていたら、もう私は保育園にいられなかったと思います。
何が起こるかわからないですね。子どもの命が犠牲にならずに、本当に幸運でした。今、あんな事故があったら、テレビで報道されていたことでしょう。自然を甘く見てはいけないという教訓になりました。
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