昨日、テレビの報道番組で『トー横キッズ』のことを知りました。東京歌舞伎町の東宝ビルの一角に、SNSなどで集まった居場所がない少年少女たちのことをそう呼ぶそうです。少女たちは全身黒ずくめの服装と、泣きはらしたような赤い目元や血色感の無い肌で、病弱で心が病んでいることを主張しているそうです。そんな若い人たちが集まっている場所が東京の中心にあるという報道は衝撃的でした。


 日本社会の一番弱い部分を思い知らされたような気がしました。親に愛された経験がない、ずっと虐待されて育ってきた、居場所がない・・・そんな若者の最後の砦が『トー横』なのかもしれません。日本社会は成熟しつつあると思っていたのですが、そんなことはないのですね。一番弱く暗い部分を見てしまったようで、どうしようもない無力感に襲われています。


 自分がどんなに狭い世界で生きているのかということを思い知らされます。その中で一生懸命子どものこととか子育てのこととか考えているような気持ちになっていたのですが、役に立ってはいないように思えてしまいます。


 以前、リストカットを繰り返すお母さんや子どもを叩くことをやめられないお母さんと話したことを思い出しました。お母さん自身が親に愛されない子ども時代を過ごし、自分の子どもにどう接したらいいのかわからない、子どもの愛し方がわからないようでした。そんなお母さんと話して、子どもが生まれたら、全ての人が自分の子どもを可愛いと思うのではないことを知りました。自分が愛されなければ、愛し方もわからないのですね。


 『トー横』にはそんな若者が集まっています。みんながそうであれば、悲しかったり、惨めな気持ちにはならないのかもしれません。同じ境遇の人といれば安心できるのでしょう。でも、そんな若者たちは薬や売春に手を染めることもあるそうです。そんな若い人たちのこれからのことを考えると苦しくなってきます。


 社会を変えるのは政治だと思うのですが、政治家は弱い人の方を向いているわけではありません。自分のことを応援してくれる人、自分にとって都合がいい人のために動いている人が多いのではないでしょうか?一番弱い人のために動いてくれる政治家が本気になれば、きっと社会は変わるのに・・・。


 愛されず、居場所がない人たちが集結した時、何が起こるのでしょうか?とても怖いです。そんな連鎖を止めるために何をどうすればいいのでしょう?知らないこと、見えていないことがたくさんあることに気づいた時、これからの自分の生き方を考える機会なのかもしれません。

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