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差別

先日ブログにジェンダーについて書いたのですが、それを読んでくださった保護者のWさんが、絵本を紹介してくれました。


 絵本のタイトルは『タンタンタンゴはパパふたり』。Wさんのお母さんは男女参画会議の委員をされているそうですが、関係者の方には、ジェンダーを取り上げた絵本として有名だそうです。


 ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園であった本当のお話しだそうです。ペンギンの世界でも、オスとメスがカップルになると、メスが卵を産み、オスと交代で卵を温めて赤ちゃんペンギンが生まれます。


 セントラル・パークのロイとシロは、何をするにも一緒の仲がいいオス同士のカップルでした。二匹は、他のカップルが交代で卵を温めて赤ちゃんペンギンが生まれるのを見て、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて交代で温めます。何日温めても卵から赤ちゃんが生まれることはありませんでした。


 それを見ていた飼育員が、他のカップルのペンギンが育てられなかった卵と石をそっと入れ替えてあげます。ロイとシロが交代で温めた卵から、赤ちゃんペンギンのタンゴが生まれ、タンゴはパパ二人と家族になるというお話しです。


 この絵本は、小学校1年生の道徳の時間の教材として使われたそうです。小学校1年生の子ども達は、何を感じたのでしょうか。パパが二人…そんな家族もあることに気づかされたでしょう。保育園の子ども達に読んであげたら、なにを感じるのでしょうか?優しいパパが二人もいていいなと思うかもしれません。


 大きくなるにつれ、知識や経験が増えるにつれ、固定観念が強くなり、〇〇でなければいけないと思い込むことが増えるように感じます。〇〇でなければいけないと思い込むということは、○○でないものを排除したり、差別したりする気持ちが生まれるということです。


 オリンピック組織委員会会長の森元総理の女性蔑視発言に、様々なことを考えさせられました。他人ごとではありません。私たちの中にある無意識の差別・・人種、宗教、男女、障害、貧富などありとあらゆる差別を無くさなくてはいけません。差別を無くすことで、人は自由になり、自分にも人にも優しくなれるのだと思います。


 差別を無くすために必要なのは教育です。小さい頃から、大人がモデルとなり、人との関わり方を子ども達に見せていく、見せられるようにならなくてはと思います。


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