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Society5.0

先日の「メディア」をテーマにした研修会で、予測できない社会の到来について話されていました。日本が目指すべき未来社会として、Society5.0というコンセプトが提案されています。Society5.0とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」と定義されています。人工知能(AI)、ビッグデータ、Internet of Things、ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられ、現在とは社会の在り方そのものが劇的に変わるかもしれません。そんな中で今からの子ども達は生きていくのです。


 携帯電話やインターネットは驚くほどのスピードで全世界に普及し、私たちの生活を劇的に変えました。それを超える科学技術はさらにスピードを増して私たちの社会や生活を大きく変えていくのでしょう。そんな未来を予想して、子ども達には、これまでと違う資質や能力が求められます。


 今やテレビやDVDも必要がない人が増えています。いつでも、どこでも自分が好きなものだけ見られるので、テレビが無くなる日が来るかもしれません。クラウド上で管理すれば、SDカードもUSBも必要が無くなっています。目まぐるしい変化についていくのが大変ですが、子ども達にはもっと積極的な「メディア」教育が必要なのだろうと思います。


 近年、小学校でも一人一人にiPadが貸与されて、それを使った授業も行われています。少し前、「毎週金曜日はiPadを持ち帰っていいんだよ」と卒園児がウキウキして話してくれましたが、その程度でSociety5.0についていけるのでしょうか?


 iPadを使った1年生の授業参観をした時、「ここを押して」「みんなできましたか?」「〇〇くん、違うとこ触ったでしょう!」と担任の先生がずっと注意をされていました。好奇心旺盛な1年生はやってみたくてうずうずしているのに、先生が指示する場所しか触れないので、見ていて可哀そうになりました。これも、1クラス30人の弊害でしょうが、教育現場は教えたいことに環境がついていかず、大変そうです。


 どのような時代になっても、変わらずに重要な力があります。十分に身体を動かす経験、豊かな情操や規範意識、人へのおもいやり、困難を乗り越え、成し遂げる力・・・「メディア」教育に主体的に取り組むために必要な基礎的な力をこれまで同様大切に育てていきたいと思います。


 

 

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