笑顔

　先週土曜日に卒園式が終わり、5歳児はちょっと違う表情を見せるようになりました。保育園で過ごすのもあと少しということをだんだん実感しているようです。慣れ親しんだ友達や場所を離れるのは不安ですよね。いつもの・・・であれば安心ですが、見通しが持てないと、不安なのは当然です。これから実際に入学式を迎えるまで、子ども達の不安は続いていくのかもしれません。

　この歳になっても小学校1年生の入学式の日、机に座った時のドキドキした気持ちを思い出すことができます。娘や息子が入学して同じように机に座って私を振り向いた不安そうな表情もしっかり覚えています。不安なのはみんな同じです。もしかすると、保護者の方もお子さんと同じように不安なのかもしれませんね。子ども達は大人の表情に敏感なので、できれば「大丈夫！」と余裕を見せていただきたいのですが。

　・・・と言いながら、卒園式の時に、私があんまり泣くからでしょう、Mちゃんが卒園児の歌の時に、歌うのを忘れたかのように、じ～っと私の顔を見ていました。あんまり長い間じっと私の顔を見ているので、「大丈夫だよ」とサインを送ったのですが、最後まで私の顔を見て、歌いませんでした。ごめんね、Mちゃん。せっかくいっぱい練習して上手に歌えていたのに・・・。

　卒園記念に思いがいっぱい込められたアルバムをプレゼントしていただきました。子ども達や保護者の方からのメッセージや写真を見て、読みながらまた泣いてしまいました。その中で、Yちゃんのお母さんが「園長先生は『いつもニコニコ、温かい太陽みたい』とYちゃんが言っています」と書いてくださっていました。そんなふうに子どもたちが思ってくれていたなんて、本当に嬉しいです。これからは、どんな時でも、ニコニコと笑っているよう努力します。