- Dec 30, 2022
年末に思うこと
幼児教育において、環境のあり方が何よりも大事ということは、全ての幼児教育者にとって異論はないと思います。私も何度となく環境についてブログでも発信して来ました。子どもの発達や興味・関心に合わせた環境を準備すると、子どもは主体的に環境に関わり、活動(遊び)を広げます。その中で考えたり、工夫したり、失敗したり、達成感を味わいます。 様々な活動(遊び)をする中で、友達にも自分と同じような気持ちがあり、それを尊重しようとしたり、自分の意見を通すために言葉を駆使します。コミュニケーション力が育つのもおもしろい遊びや夢中になれる活動があるからです。活動(遊び)の質を左右するのは環境であると言っても過言ではありません。 12月の職員勉強会では、「環境の自由度を上げてほしい」と先生たちに提案しました。環境の自由度を上げるというのは、子ども達がもっと主体的に自由に取り組める環境の在り方を考えてほしいという私の願いです。 「環境の自由度を上げてほしい」という私の提案に、それぞれのクラスが動き始めてくれています。環境が変われば子ども達の遊び(活動)は必ず影響を受けて変わ
- Dec 29, 2022
しめ縄
昨日保育納めの退勤時、Y先生とK先生と一緒に玄関に子ども達が作ったしめ縄を飾りました。ホントは、正面玄関に飾りたかったのですが、自動ドアが反応して閉まらなくなるので、園庭側に2列に飾りました。玄関がグッとお正月っぽくなりました。新年楽しみに登園してくださいね。 しめ縄を作る時、子ども達がしめ縄を知らなかったので見本を作ったそうです。Y先生が、「子ども達は見本通りできるから、見本を作らなかった方が良かったかもしれません」と言っていましたが、毎日いろいろな素材や道具を使って作っているので、本当に見本通りにとても上手に作れます。先日インスタに載せた日本地図も47都道府県全部平仮名で書いていたのには驚きました。 同じことをS先生に言うと、子ども達の作品を見て、「それぞれ個性が出ているから、大丈夫」と言われたそうです。 ホントは門松も作りたかったそうですが、クリスマスのオーナメント、年賀状、しめ縄と行事が続き、間に合わなかったそうです。子ども達の創作意欲が高まると、楽しみながら、思考力、想像力、道具を使う力が育ちますね。毎日子ども達がその気になるようなもの
- Dec 28, 2022
保育納め
2022年の保育納めの日でした。希望保育期間、少しずつ友達が年末年始のお休みに入り、人数が少なくなっていくので、登園した子どもたちは少し寂しそうでした。友達のロッカーを見ながら、「〇〇くん、ずっとお休みだね。いつ来るのかな?」とつぶやく子もいました。子どもたちの中で友達の存在が大きくなっていくのがよくわかります。 昨日、久しぶりに登園したりんご2組のMちゃんに、「久しぶりの保育園楽しかった?」と聞くと、「楽しかったよ。先生も楽しかったでしょう?」と言われました。確かにその通りです。明日からの長いお休みは嬉しくもあり、寂しくもあり・・・。 ♪もういくつねるとおしょうがつ♪と子どもたちが歌う声が聞こえてきました。私も子どものころに歌っていたので古い歌ですが、この歌を聞くといくつになってもワクワクします。 子どもは時間の流れを理解するのが難しいですが、様々な行事がやって来ることで少しずつ楽しみに待つ気持ちが育ってきます。目には見えない時の流れを今日・明日・昨日、一週間、ひと月、一年間と時間に名前をつけることで、生活にリズムができたり、季節の流れを感じた
- Dec 27, 2022
年末
明日で今年の保育が終了します。先週はコロナ感染が増えて、バタバタと慌ただしい時間を過ごしてしまいました。陽性者が出ても、濃厚接触者を特定せず、自粛をお願いしないので気持ちは少し軽かったのですが(不謹慎ですみません)、先生たちの感染が多く、子どもたちは通常通りに登園するので、本当にバタバタと言う言葉がピッタリの年末になってしまいました。 でも、子どもたちはいつも通りゆったりと楽しく遊んでいました。登園する子どもたちが少ないと、やっぱり保育園ではなくなるからですね。 今回のコロナ感染はポツポツ出て、同じ条件下にいても感染する子としない子がいて不思議な感じがしました。仲がいい子(いつも同じ空間にいる子)が感染しているわけでもなく、家庭内感染もあまりなく、何が感染につながるのかよくわかりません。『保育通信』で小児科医の榊原洋一先生が書かれているように、全体的には軽症化が進み、そろそろ終末期に近づいているのかもしれません。 日本の感染者数は100万人当たり20万人と国民の約20%が感染したことになりますが、都市化や医療レベルが似ているドイツ、イギリス、オー
- Dec 26, 2022
行事
昨日のブログを見て、娘が「なるほどね~」とうなずき、「もしかしたら、前の(孫が通っていた)保育園はいい保育園だったかもしれない」と言っていました。今は教育大学の付属幼稚園ですが、3歳までは近くの保育園に通っていました。 以前通っていた保育園の0歳から2歳の未満児クラスでは運動会や発表会がありませんでした。当時は、「なんにもないからつまらない・・・」と娘は言っていて、私も「成長した姿を見せてくれたらいいのにね」と同意していたのですが、行事の時、未満児の子どもたちの中には保護者の方と離れてずっと泣いている子もいます。未満児クラスに行事は必要でしょうか? もちろん運動会や発表会は目標を持って実施していますが、まだ理解できない年齢の子どもたちにとってその行事や練習に意味があるのか、考えさせられました。コロナがきっかけで、保育園や幼稚園の行事は大きく変わろうとしていますが、子どもの視点に立って考える機会にしなくてはと思います。他の保育園の園長先生たちのお話を聞くと、行事の内容や時間、開催方法なと、様々な工夫をして見直されているようです。 孫が通っている幼稚