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よいお年を

 今年もあと2日。大きな病気やケガがなく、1年が終わろうとしていることに安堵しています。来年は、「こどもまんなか社会」に向けて、子ども制度が大きく変わろうとしています。どの子も安心して成長できる社会になるよう期待しています。


 今年は、良しにつけ悪しきにつけ、保育園の話題が大きく取り上げられました。昨日は保育園の入所選考を巡ってミスがあったという報道もありました。保育園のことをこんなに取り上げられる日がくるなんて、保育士になった40年前は想像もできませんでした。


 幼稚園教諭になりたいと短大に行きましたが、保育園に就職する気は全くなかったので、資格さえ取得しませんでした。幼稚園教諭は憧れの職業だったのですが、保育園の保母(当時はこう呼ばれていました)になりたいとは思っていませんでした。


 でも、幼稚園を退職し、一般企業に就職して、もう一度子ども達と一緒に過ごす日々に戻りたいと思い、保育士(保母)資格を取得しました。保育士になって悲しかったのは、社会的地位の低さでした。一般の人からは、『子守り』と言われ、「毎日子どもと遊んで給料をもらえていいね」と面と向かって言われたこともあります。


 主任保育士になった時、どうしても保育士の社会的地位を向上させたいと強く思いました。なんの力もなかったのですが、子どもを育てる専門職として社会に認められるようになりたいと思いました。当時、同じような思いを持っている方たちと出会い、一緒に研修や研究に励んだことを思い出します。あれから子育ては誰でもできることではないことが社会的に認知されるようになり、保育士の専門性や保育園の役割への期待は大きくなっています。


 人間の子どもは高度な知能や複雑な感情をもって生まれてきます。誰がどう育てるかでその成長は大きく変わります。日々成長していく中で、どんな環境を準備し、この時期の理解(発達)は〇〇なので関わり方や言葉のかけ方は・・・。という今を捉え、先を見通しながら子ども達に関わることができる専門性を持っているのが保育士です。来年から「こども誰でも通園制度(仮称)」が始まり、さらに保育士や保育園の役割が求められることになるでしょう。社会的な期待に応えられるよう、研鑽に励みたいと思います。


 今年も拙いブログを読んでくださって、ありがとうございました。新年は4日から始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、よいお年をお迎えください(言われても、言っても嬉しい言葉で、気持ちが明るくなりますね)。

                  

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