- Jul 31, 2022
資格
昨年、園バスの中に5歳児が取り残されて熱中症で亡くなるという取り返しがつかない事件が起きてから1年が経ちました。 社会福祉法人施設の財務内容は、誰でもインターネットネットで閲覧できるのですが、事件を起こした保育園の法人会計を閲覧した公認会計士さんが、あの保育園には相当な財力があったのに、運転手を雇用していなかったのは悪質だと話されていました。 どんなに悔やんでも亡くなってしまった命を取り戻すことはできません。あの事件で園長と保育士の2名が刑事責任を問われています。 14年前に同じように園バスに取り残されて子どもが亡くなった事件でも、園長の過失が問われました。この二つの事件の共通点は、どちらの園長も保育士資格を持っていなかったことです。 資格を取るには、大学等で規定された科目の単位を取るか、年2回実施されている一般保育士試験に合格しないといけないのですが、その合格率は20%程度です。 それだけ保育士資格には、乳幼児期に関わる者としての重責があるのだと思います。 幼い子ども達は、大人の不注意で大きな怪我をしたり、時には命の危険に晒されることもあります
- Jul 30, 2022
約束事
昨日、ちょっとした(?)トラブルがありました。 帰りの会での出来事です。滅多に泣かない5歳児のYくんが、担任の先生に抱っこされて泣きながら階段から降りて来ました。そばにはお母さんもいらっしゃいます。 「Yくんが泣いているところ、久しぶりに見たけど、どうしたの?」と尋ねると、「実は・・・」 お帰りの会で、いつものようにYくんは先生の真前に座っていたそうです。でも、片付けが終わっていなかったので、担任の先生が、「まだ、ままごとコーナーのお片付けが終わってないね。」と声を掛けると、Yくんが手伝いに行ってくれたようです。 その間に、他の子が先生の真前に座ってしまい、戻って来てそれを見たYくんは大声で泣き出したそうです。 Yくんがお片付けの手伝いに行ったことを知らなかった先生に、「いない間に座られるのは仕方ないんじゃない?」と言われたYくんは大泣きし、そこにお母さんが迎えに来られたので、さらにYくんの涙は止まらなくなったようです。 担任の先生が何度も謝っていたのですが、納得できないままYくんは帰ってしまいました。 後で担任の先生に、「見ていないこともあるの
- Jul 29, 2022
ベビーブーム
昨日、少子化を嘆いたブログを書いたのですが、りんごの花保育園はベビーブームです。今月赤ちゃんが一人生まれて、来月、再来月・・・と続けて赤ちゃんが生まれてくる予定で、新しい命の誕生が楽しみです。 お腹が大きいお母さんたちを見る機会が多いせいでしょうか、お腹にボールを入れて歩いたり、椅子をくっつけてベッドにして、白衣を着た子ども達がおもちゃのハサミを持ってお腹を切ったりと、赤ちゃんにちなんだごっこ遊びを展開中です。子どもの想像力はおもしろいですね。 お兄ちゃんがいる4歳児のHくんは、「赤ちゃんが欲しい」とお母さんに言ったそうです。お母さんが、「赤ちゃんはずっと赤ちゃんのままじゃないんだよ。だんだん大きくなるんだよ。」と言うと、「じゃあ、3歳になったら放す!・・・?」とHくん。 まるで大好きな捕まえた虫を放すような感覚がおもしろいですね。思わず笑ってしまいました。Hくんは、赤ちゃんは欲しいけど、自分もまだまだお父さんやお母さんにたくさん甘えたいようです。 最近、4人目を出産されたお母さんや、もうすぐ3人目を出産されるお母さんもいらっしゃいます。子どもは
- Jul 28, 2022
保育異変
今朝NHKで、『保育異変』というタイトルの放送がありました。少し前まで待機児童についての報道が絶えなかったのに、あっという間に事態は変わりました。東京都でも定員割れを起こしている保育園が出て、ある日突然通っていた保育園が閉園される事態も起こっています。 原因は、急速な少子化、コロナ化での預け控え、新規園の乱立・・・やっぱりという感じです。りんごの花保育園も開園して5年になりますが、定員を満たした年はありません。5年前、りんごの花保育園を建てた地域に保育園が足りないということで、設立認可が下りたのですが、実態は過当競争をより激化させてしまいました。 保育所運営にマイナスの影響を与えている国の制度もあります。現状、待機児童対策として、1年間の育児休暇後、保育園に入園できなければ、さらに半年間育児休暇が取れるようになっています。その制度を利用するために、定員を満たしている保育園を選んで申し込む人達もいます。できるだけ長く子どもと過ごしたいという気持ちはよくわかるので、それを責めることはできません。ても、保育園としては、とても困ります。 保育園は、働く保


- Jul 27, 2022
気遣い
今日のプール遊びの時に、プール専用の着色剤を使って見たそうです。子ども達をびっくりさせようと、プールの四方に撒いたそうですが、だんだん外側から蛍光色の黄色が広がってきて、「え?なに?」と子どもたちはびっくり!作戦は大成功! 明日の泡遊びのために、石鹸を削ったそうですが、子ども達も削るのを手伝ってくれて、明日を楽しみにしているようです。「どんな泡がいい?」と訊くと、「果物の泡!」「いい匂いがする泡!」「今日のプール遊びの時のような色がついた泡がいいんじゃない?」と次から次に子ども達から意見が出てきたそうです。 そういえば、先日の職員勉強会の実践発表でも、「キラキラデーで、子ども達から意見がでるようになりました。」と担任のY先生が嬉しそうに話していました。先生たちが子ども達の意見を大事に取りあげてくれるので、子ども達は安心して自分の考えたこと、思ったことを言えるようになっています。正解を求めているのではなく、考えていることを言葉で表現できるようになることがとても大事です。 小学生になると、「間違っているかもしれない」「笑われるかもしれない」といろいろ