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ワクチン格差

 最近の報道番組の話題の中心は、ワクチンです。〇〇国でワクチン接種が始まった、〇〇国は〇万人の人がワクチンを接種した・・・世界的に大流行しているコロナウイルスに対抗できる切り札ですから、報道が過熱するのは仕方ないのでしょうね。


 日本も来月からワクチン接種が始まるそうですが、副反応を恐れて接種したくないという人も多いようです。報道の仕方によって、人の心理は左右されるので、報道の受け取り方には気を付けないといけないと思います(報道する方も)。


 自国の人を守るために、各国の政府がワクチン確保に奔走するのは当然なのかもしれませんが、富裕国は必要以上のワクチンを確保し、貧困国はほとんどの人がワクチンを受けることができないというワクチン格差が広がっているそうです。コロナウイルスは国境を超えるのに、ワクチンは国境を超えることができないとすれば、この世界のパンデミックを終わらせることはできないでしょう。


 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、「世界は、壊滅的な倫理上の失敗を犯す寸前だ。代償となるのは貧しい国の人々の命や暮らしだ」と発言しています。


 想像することができなかった緊急事態が起こり、国家間の格差がより克明に見えてきます。コロナウイルスを国家間の溝を深くすることに役立ててはいけません。日本政府には、こんな時だからこそ、自国の利益ばかりを優先することなく、日本人らしい人への思いやりの気持ちを忘れない対応をしてほしいと思います。コロナ感染が収束した時に、胸を張って語れるように。

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