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人に優しい社会に

 りんごの花保育園では今年3月に『魚捌き教室』を行って、NHKのニュースや読売新聞でも取り上げてもらいました。大きな魚が捌かれていくのを見て、「かわいそう」「いたそう」などの言葉が子ども達から出ていました。


 スーパーで見る魚も、食卓に出てくる魚も切り身なので、目の前で魚が捌かれていく姿は子どもたちにとってはショックだったのかもしれません。大事な命をいただいて、私たちの命があることに感謝の気持ちを持ってほしいと思いましたが、どのくらい伝わったのかはわかりません。でも、その後の魚の天ぷらは一人も残さず食べていたので、伝わったことがあったと思います。


 魚を捌いてくださったのは、中村学園大学の前にある『一灯』さんの店主の方です。この道30年以上のベテランの料理人さんで、見事な包丁さばきに見惚れてしまいました。そのご店主さんが、社会に少しでも貢献したいと、1か月に1度、ひとり親家庭を支援するために、無料でお弁当を配布されます。


 りんごの花保育園でお弁当を配布させてほしいと言われたので、喜んでお引き受けしました。先日、試食をさせて頂いたのですが、とてもおいしくて、いろんな食材が入っていて、心までお腹いっぱいになりました。お弁当を食べた先生たちからは、「おいしかった」「子どもにお代わりと言われて困った」という感想が寄せられました。


 スーパーで買うお弁当(比べてすみません)とは違って、さすが料理人さんが作ったお弁当は別物です。料理店を営んであるお仲間の中にも、子ども食堂を始めたり、無料でお弁当を配布するなど、働くお母さんを応援する活動をされている方がいらっしゃるそうです。


 自分ができることで、少しでも社会を変える力になれば・・・とお話されていました。なかなかできないことですね。9月26日(火)16時~18時に、りんごの花保育園で店主さんがお弁当を手渡しされます。30食を準備されていて、事前に予約が必要だそうです。詳しくは、一灯さんのインスタを見て下さいね。


 これだけ多くの人が共存しているので、日々辛いことや、悲しいこと、悔しいこと、どうしようもないことがあって心が折れそうになることもありますが、こんな善意に触れると、そんなに悩まなくても大丈夫と思えます。小さな社会を変える活動が広がって、人に優しい社会になるといいです。

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