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火事

 お昼ごろ、いつものように自転車に乗って銀行に行ったのですが、銀行に着いたとたん、主任のA先生から「火事です!」と電話があり、心臓がバクバクしました。電話口の向こうから大きなサイレンの音が聞こえて、よく聞き取れなかったので、保育園が火事と思ってしまいました。


 「七夕の笹を取りに行っているところが火事です」と聞いて、少しホッとしたものの、すぐそばの造園業さんからの出火だとしたら、延焼が心配、早く子どもたちを避難させなくちゃと急いで戻りました。


 すでに消防車が3台到着し、たくさんの消防士さんが行き来しながら消火活動が行われていました。くすぶった煙がモクモクと立ち込める現場を見て、「保育園の者ですが、子どもたちは避難しなくてもいいですか?」と訊くと、「もう大丈夫だと思います」という返事が返って来て一安心しました。


 1階の保育室にいた先生たちは、高い木を超えて立ち上る炎に驚いたそうですが、消防士さんたちのおかげでそれ以上の事態には至りませんでした。風の向きは室見川方向だったので、煙が入ってくることもありませんでした。


 それでも、最大時には消防車が7台、パトカーが4台、ヘリコプターが旋回し、大変な騒ぎでした。ちょうどお迎えに来られたMちゃんのお父さんが「保育園が火事だと思ってびっくりした」と言われましたが、そう思われた方も多かったようです。重機を使った消火活動は5時近くまで続きました。その間、保育園の前の道路は封鎖されていたので、保護者の方にご心配をおかけしたと思います。


 消火活動が始まって1時間くらい経った頃、現場の雰囲気も落ち着いて来たので、りんご組4・5歳児の子ども達と一緒に消火活動を見守りました。消防士さんのテキパキとした動きや消防車をずっと観察していました。「消防士さんを見に行こう」と声を掛けたところ、子ども達がハンカチを口に当てて2階のテラスに出てきたときはちょっと笑ってしまいました。日頃の避難訓練がちゃんと生きています。


 「おまわりさんになりたい」と4歳児のAちゃんは、憧れの存在を近くで見ることができて、その気持ちがさらに膨らんだようです。女性の消防士さんもいて、カッコいいなと思いました。それにしても、本当に大変なお仕事です。りんごの花保育園を守ってくださってありがとうございました。

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