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ことばの育ち

 児童発達支援事業所の家族支援プログラムの日でした。今日は、言語聴覚士のY先生が「ことばの育ちと仕組み」について話してくれました。参加されたのは、5人のお母さんと1人のお父さんです。


 言葉が出ない、遅い、発音が不明慮など、言葉の問題は表面に見えやすいので、気になるところだと思います。Y先生が、言葉が出るには、視覚・前庭覚・固有覚・触覚・聴覚などの基礎感覚を育てることが土台になることを話してくれました。言葉が出るまでには、生活や遊びの中で様々な経験をすること、身体づくりが大事なことを再確認しました。


 口や舌は筋肉なので、使うと鍛えることができるそうです。シャボン玉遊びでストローで吹いたり、吸ったり、ゴロゴロうがいをしたり、遊びや生活の中でできることがたくさんあります。大きめの野菜を前歯でかじりとると、口腔を鍛えることに繋がります。「〇〇って言ってごらん」と言われても、舌や唇の筋肉が育っていなければ発音することはできません。理論に基づいた話を聞くと納得しますが、ついつい焦ってしまう子育て中の保護者の方の気持ちもわかります。


 お箸について質問がありました。正しい持ち方を獲得するためにエジソン箸は有効か?・・・子どもによるそうです。エジソン箸で使いこなせるようになる子もいれば、指を穴に入れるだけで動くので、自分で動かそうとせずに身につかない子もいるようです。


 お箸を使えるようになるには、スプーンを正しく使えることが大事で、まずは上から持ち、手首が返せるようになったら下から持ち、二本の指でスプーンを支えられるようになったらお箸に移行できる・・・保育園でも目安としているところです。お箸で食べることに拘らずに、まずはスプーンを正しく持って食べることを大事にしたいですね。


 Y先生が自宅からたくさんの教材を持って来てくれたので、保護者の方は興味深そうに手に取って見られていました。楽しく遊びながら、発達を促せるのがいいですよね。「これやってみよう」「どこで買えますか?」など会話が盛り上がっていました。長年の言語聴覚士としての経験からたくさんの情報を聞くことができ、私にとっても学びの時間になりました。

 
 
 

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