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働きたい

 政府は2025年までに25歳から44歳の女性の就業率を82%までに引き上げることを目標にしているそうですが、コロナウイルス感染症のために保育園に預けることを控える人が増えているので、この目標達成は難しいと新聞報道がされていました。


 労働人口を増やすために、女性の就労を後押ししようとしている政府の目論見は少々外れた感がありますが、人との距離が空いてしまったこんな時期だからこそ、なおさら働きたいと思う女性が増えていくのかもしれません。


 私も、長女が2歳になった時、もっと子どもの側にいたいと仕事を辞めた時期がありました。子どもの成長をしっかり見たいと思ったのですが、母子だけでいる時間が長くなるにつれ、社会から距離を置かれているような気持ちになりました。


 その頃は、同じ年ごろの子どもをもつお母さん(ママ友)たちと、子どもを遊ばせながらお茶をしたり、ケーキを作ってお互いの家を行き来したり、スーパーの安売りのチラシを見て一緒に買い物に行ったりして楽しい時間を過ごしました。


 毎日夕方遅くまで集合住宅の敷地内で井戸端会議をしていました。話題が尽きることがなく、いつまでもしゃべっていられました。井戸端会議なんて、もう死語になっていますね。ママ友と話し込むこともできないなんて、寂しい時代になったものです。


 そんなに楽しかったのに、社会から取り残されているという感じがいつもありました。あんなに子どもの側にいたいと思って仕事を辞めたのに、「働きたい」という思いがいつも湧き上がって来ました。


 子育てはとても価値がありますが、子育てだけでは満たされない思いもあります。そう感じている人が後ろめたさを感じずに、むしろ応援されるような形で働き続けられる社会になってほしいと思います。


 そのためには、気持ちよく子育ても仕事もできるような社会整備が必要です。週休二日制で、夕方18時には家族そろって食卓を囲めるような働き方ができるといいですね。無理でしょうか?いいえ、政府が本気になればできるはずです。働きたい人がみんな気持ちよく働ける社会が実現できれば、少子化にも歯止めがかかります。新しい時代の風が吹きますように。

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