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自動思考

 出来事に対して瞬間的・無意識に頭に浮かぶ考えやイメージ、感情のことを自動思考と言いますが、この感情は行動を引き起こすので、どんな自動思考が起こりやすいのかには注意が必要です。同じ出来事に対して、人それぞれ反応が違うのはこの自動思考が影響しているからだと思います。


 なぜそのような自動思考が起きるのでしょうか?これまでの環境だったり、周りの人の影響だったり、もともとその人が持っているものだったりするのかもしれません。自動思考がプラスだと良い行動に結びつき、反対にマイナスだと悪い行動を引き起こしてしまいます。


 大人はこの自動思考を他人から見えないようにすることができますが、子どもはできないので、どんなふうに考えているのか行動から推察することができます。例えば、並んでいる時に、後ろの子から押されたとします。プラスの自動思考の子は、「どうしたの?」と後ろの子に尋ねますが、マイナスの自動思考の子は、反射的に「押すな!」と後ろの子を押してしまいます。


 自動思考は自然に湧いてくる感情です。プラスの自動思考をする子は、後ろの子が押したのには理由があるからだと思います。マイナスの自動思考をする子は、後ろの子が悪意を持って押したと思い込み、反撃に出てしまいます。


 自動思考はとても厄介です。これまでの経験の積み重ねが影響しているかもしれませんし、生来的に考え方に偏りが起こりやすいのかもしれません。マイナスの自動思考がマイナスの行動を引き起こし、さらにマイナスの自動思考に偏重していくことも怖いですね。思考を変えるのは大変ですが、人への信頼感がカギを握っているのではないでしょうか?子どもがマイナス思考からマイナス行動をしてしまった時には、叱るのではなく、感情が収まったところで丁寧に状況を話し合うことが必要だと思います。小さい頃のかかわりが大事ですね。


 

 
 
 

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