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お別れの時

 インフルエンザが完治してお休みしていた子ども達がだんだん登園して来ました。卒園式まであと2日。どうにか全員が出席できることを祈るのみです。今日は最後の英語教室でしたが、意欲満々に取り組んでいました。イギリス人のG先生は、いつもオーバージェスチャーで、子ども達を惹きつけ、楽しませてくれます。身体を使ってテンポよく英語が耳に入って来るので、自然に英語に親しむことができます。子どもたちは英語教室が大好きです。


 明日は最後の音楽教室、月曜日は最後の体育教室・・・最後が続きます。こんなに〇〇教室を取り入れていると、勉強に力を入れているようなイメージを持たれてしまうかもしれませんが、全然そうではありません。それぞれの講師の先生が魅力的で教え方が上手なので、楽しく学んでいるという感じです。勉強と学びとどう違うの?と思われるかもしれませんが、幼児期は興味があるものを自ら学んでいくことがその後の人生の力になると思っているので、『学び』の方を大事にしています。


 明後日は卒園式。5歳児と一緒に過ごせるのもあと少しなので、給食を食べているところを見に行きました。みんな楽しそうによく食べています。毎日、好きなお友達と好きな席で食べることができるので、給食の時間はとても賑やかです。


 今日も仲良しの5歳児のMちゃんともう一人のMちゃんは一緒に食べていました。「おいしい?」と尋ねると、「園長先生、怖い話知ってる?」とMちゃん。突然の質問に驚きながらも「知ってるよ。口裂け女?」「・・・・・・。」とMちゃん。しまった、時代が違う・・・と思いながら「Mちゃんは知ってるの?」と尋ねると「うん。話してあげようか。女の人が鏡の前に座って鏡を見ていたら、後ろに髪が長い人が映っていたんだって。振り向いたけど、誰もいなかったって」「うわっ、本当?怖いね~」と私。なかなか本格的な怪談話に驚いていると「もう一つ怖い話をしてあげようか?」「うん」「女の子が人形を持ってたんだけど、朝起きたら、ベランダのところに紐もついていないのに、その人形がぶら下がっていたんだって!」ますます本格的になって来ました。「Mちゃん、私、今日の夜、その話を思い出して怖くて寝られないと思う」と言うと「まだ知ってるよ」と嬉しそうに笑うMちゃんでした。


 4歳児で途中入園したMちゃんは、話しかけても全く答えてくれなくて、普通に会話ができるまでに1年以上かかりました。こんなおもしろい(?)話もできるようになったのに、もうすぐこれまでのように一緒に過ごせなくなります。そう思ったら、寂しくて悲しくなりました。またお別れの時がやって来て、取り残されたような気持ちを味あわなくてはいけないんですね。辛いな・・・。


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