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コロナ禍での子どもの発達

りんごの花保育園のM先生が、今朝のNHKラジオで聞いた保育園でのマスクについての話をメールで教えてくれました。お話しされたのは、京都大学大学院教育学研究科の明和政子教授です。


 フランス政府は、昨年9月、国を挙げて幼稚園や保育園に、一斉に80万枚の口元が見える透明マスクを配布したそうです。フランスの保育現場のスタッフと科学者がタッグを組んで、保育者がマスクをしていることで、子どもの発達に及ぼす悪い影響について情報発信をし、政府を動かしたということです。


大人がマスクをしていることで、人見知りが増えた、言葉の発達、咀嚼などに悪い影響が出ているなどが保育現場から報告され、その訴えが国を動かしたという話を聞いて、世界中の子どもたちが置かれている状況の困難さを改めて感じました。


 コロナ禍で、子どもの表情の乏しさや食べる力が育ちにくいなどの現状に、待ったなしの対応が求められています。日本でも、ある保育園では、アクリル板を置いてマスクを外し、保育者の口元が見えるような工夫をしているそうです。


 「コロナだから仕方ない」と、自分でも無意識にそう思っていたことに気づかされました。子ども達は、毎日発達に必要な援助を受ける機会を逃しているのだと思うと、出来ることに取り組んでいかなくてはと思います。


 フランスの透明マスク・・・いいですね。現場の声とそれに応える政治・・・子どもを大切に育てなくてはという思いが伝わってきます。日本はどうでしょうか?一人一人の子どもが置かれている今の状況を把握し、欠けていることや悪い影響に気づき、それを補うために何が必要か本気で考えてくれる政治家や官僚、行政に携わる人はいるのでしょうか?


 今は、みんな目の前のことに囚われていますが、20年後の世界を考えると、今ここで成長している子どもたちのことを決して疎かにしてはいけないと思います。

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