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知らない世界

 この年齢になっても知らないことやわからないことばかりなので、研修を受けたり、レポートを書いたりしているのですが、先日のレポートのテーマは『小中学校の時に苦手だった教科で、その時にこんな支援があったら、苦手を克服できたのにと思うこと』でした。


 小中学校の頃を思い出すのは、なかなか難しかったのですが、『社会』には全く興味が持てなかったな~と思い出しました。なんであんなに興味が持てなかったのか自己分析してみたのですが、言われたことや教科書に載っているピンポイントだけを一生懸命覚えようとしていたからでは?と思い当たりました。


 広い世界から地理や歴史を考えると、もっと興味が湧いたと思います。昔の授業は先生からの知識の伝達が主で、それを覚えるのが勉強でした。勉強の動機がテストでよい点を取ることだったので、テストが終わると記憶には残っていなくて、興味が広がったり、深まったりすることはありませんでした。


 今回のどんな支援があったら苦手が克服できたと思うか?というレポートには、「仮想空間でアバターになって歴史上の人物と話したり、世界を見ることができたら、もっと勉強に主体的に取り組めたと思う」と書きました。一蹴されるかと思いましたが、どうにか合格点をもらうことができました。でも、今日のキラキラデーの子どもたちの姿を見て改めて『知ること』について考えさせられました。


 子どもたちの経験は少なく、世界は狭いのですが、具体物を見せたり、実際に手足を動かしてやってみると、興味や意欲が湧いて主体的に取り組みます。星グループは、それぞれの星座が書いてある黒い用紙に好きな大きさや色の星を貼りました。おりょうりグループは、廃材を使って好きな料理を作りました。生き物グループは紙粘土で生き物を作りました。


 どのグループも、図鑑や絵本を見ながら、頭と手足を使って活動に取り組んでいて、とても楽しそうでした。今まで知らなかった世界を知ることができて、それだけで満足している子どもたちもいますが、もっと知りたいと思っている子も出てきているようです。


 りんご3組のSくんは、世界の料理に興味を持ったり、自分でバナナを切りたいと言っているとお母さんが話してくださったそうです。知らない世界は、そこに誘ってくれる大人の存在がとても重要ですね。毎週テーマに沿った活動に取り組みながら、頭と体を使って知らない世界を楽しみ、子ども達からもいろんな意見が出るといいなと思います。

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