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行かなくてはいけないところから、行きたいところへ

 夕方、毎日事務室に入って来て♪さよなら あんころもち またきなこ♪と帰りの挨拶をしに来てくれる子が何人かいます。私にとっては楽しみな時間です。先週、久しぶりにりんご1組(3歳児)になったAくんが事務室に来てくれました。


 小さい頃は毎日事務室に入って来て、ちょっと遊んで帰っていたのですが、最近はあまり来なくなりました。身長がぐんと伸び、なんだか急にお兄さんになったように見えます。「あんなに朝泣いていたのに、もう今は全然です。自分で先に行ったりするんですよ。」とお母さんが嬉しそうに話してくださいました。


 繊細なところがあるAくんは、環境が変わることが苦手でした。朝、お母さんと泣いて離れられない日が長期間続きました。やっと泣かなくなったと思ったら、また泣き出すということが何度もあって、私も何が原因なんだろうと悩みました。小さかったAくんは言葉で伝えることができませんでしたが、大人や私たちにはわからない、気づかない理由があったのだと思います。


 英語教室の先生が苦手で、2歳児クラスが終わるころやっとみんなと一緒に話を聞くことができるようになりました。大人が「大丈夫だよ。」と言っても、Aくんが『大丈夫』と思えなくては大丈夫ではないんですね。Aくんを信じて温かく見守ってくださったお母さんの力が大きいと思います。


 明日は慣れ保育の13日目です。土曜・日曜とお休みして心も体も充足することができたでしょう。大人が思うようには慣れてくれないかもしれませんが、焦らずに見守ってほしいと思います。お子さんにとって、今は保育園は行かなくてはいけないところかもしれませんが、Aくんのように、きっと行きたいところになります。その日を楽しみに、明日もまたりんごの花保育園に来てくださいね。

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