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言葉のズレ

 4.5歳児にもなると、日常の会話を不自由なく使いこなせるようになります。時にはユーモアを交えたり、大人から見れば屁理屈を言うことも出てきますね。でも、言葉の意味を正しく理解しないまま使っていることがかなり多いので、出てくる言葉に捉われ過ぎないようにしなければと思います。


 特に、大人は強い言葉、乱暴な言葉に反応してしまいますね。「あっちいけ!」「おい、おまえ」「キモい」こんな言葉を言われると大人も感情を掻き立てられてしまいますが、子どもはその意味を本当に理解せずに使っていることも多いように思います。


 「あっちいけ!」は、一人になりたいという気持ちの表現かもしれません。「おい!」「おまえ!」は、手っ取り早いので使っているのかもしれません。「キモい」は「いやだ」「やめてほしい」という気持ちの表現かもしれませんね。


 そう考えると、叱責するよりも、「一人にしてほしいと言ってほしい。」「おい、おまえじゃなくて、名前を呼んでほしい。」「『キモい』って言うより、『やめてほしい』『それはいやだ』と言ってほしいな」と伝えたいですね。


 『売り言葉に買い言葉』と言いますが、言葉に捉われすぎると、叱責しておしまいになって、悪循環にはまってしまうかもしれません。こんな時は、大人の方が大人にならないといけないですね。


 言葉は想像以上の力を持っています。誰でも人の言葉で傷ついた経験があると思います。時には感じたまま言葉にして反省したこともあるのではないでしょうか?人の口から出る言葉が全て温かいと世界は変わるのに・・・。まだまだ言葉の意味をわからずに使っている子ども達には、辛抱強く伝えていきたいと思います。

 
 
 

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