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遊びは学び

先日のブログに書いたように、5月から8月までのプロジェクト保育(キラキラデー)活動を、どうにか論文にして、ソニー幼児教育支援プログラムに応募しました。締め切りが8月31日だったのですが、福岡市の指導監査が8月27日と30日に予定されていたので、今年度の応募は難しいかなと思っていました。コロナウイルス感染症拡大のため、監査が10月以降になったので、先生たちに無理して実践記録を書いてもらい、どうにかまとめることができました。ずっと応募したかったので目的が達成できてよかったです。


 論文の目的は、『遊びは学び』である幼児教育について、遊び(活動)から子どもたちが何を学んでいるかを伝えることでした。論文の中にも書いたのですが、幼児教育に携わっている人たちにとって、『遊びは学び』ということは周知の事実ですが、一般の方にはそれが伝わっていないことを日々感じていたからです。


 頻繁に園見学の方が来られるのですが、「どんな教室がありますか?」「文字は教えていなんですか?」「毎日遊んでいるんですか?」と訊かれることがよくあります。子ども達は遊びから学んでいることを伝え、子ども達の遊んでいる姿から、保育者が興味・関心を把握し、見通し(こんな遊びにつなげてほしい)を持って遊具や教具を準備したり、遊びを提案することで、子ども達は、知的好奇心を満たしています。そうして、心が育ったり、知的能力が発達します。


 ・・・という話をしても、遊びが学びになることはなかなか理解してもらえないように思います。大人にとって遊びは、仕事や勉強の反対にある言葉なので、イメージするのが難しいのでしょう。これまでそれを理解してもらうための努力が足りなかったという反省からも、論文という形にまとめなくてはと思いました。


 未満児クラスも以上児クラスも、写真に言葉を添えたドキュメンテーションで、日々子ども達が遊びから学んでいる姿を分かりやすく伝えています。この夏、未満児クラスは、感触遊びから、友達との関わりが豊かになり、言葉の発達も促されています。以上児クラスは、それぞれのグループのテーマが子ども達に意識化され、テーマへの関心が強くなり、知りたい、わかるようになりたいという気持ちが強くなっています。


 『遊びは学び』ですが、遊びの要素である『楽しい』だけで活動が進んでいるわけではありません。その中でうまくいかずに悩んだり、困ったり、友達と意見がぶつかったりして、悔しい、悲しい思いも味わっています。それでも、友達と一緒にわかった(できた)喜びが子ども達の活動を前に進めているのだと思います。


 私の役割は、『遊びは学び』であることを、子育てをしている方に伝えることだと思っています。うまく説明できずに落ち込むこともありますが、日々の子ども達と先生たちの『遊びは学び』の姿を伝えていきたいと思います。


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