5歳児検診
- 智子 大瀧

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昨日、福岡市医師会主催の研修会に出席しました。今年から希望者に実施されている「5歳児検診」についての講演を聞きたいと思ったからです。
福岡市で行われている健診は、1か月・4か月・10か月・1歳6か月・3歳で、その後は小学校就学前健診になります。4歳・5歳の2年間は健診を受けることがなく、その間何か気になることがあっても、そのままということになってしまいます。
今年度からモデル事業として実施されている5歳児検診を担当されている小児科の先生が「5歳児検診でなされるべきこと」をテーマに講演されました。
5歳児検診では、診察が始まる前に集団遊びでの場面の様子を心理士が観察し、過去の検診や相談記録をチェックし、保護者同伴で診察室に入室するそうです。
診察室では、名前を聞いて聴診器を当て、保護者の話を聞き、判断して保護者に説明をし、その後必要があれば療育センター等へ紹介状を書く流れになっているそうです。この間の時間は7分・・・。
あっという間に講演は終了し、始まったばかりの5歳児検診に小児科の先生も戸惑いを感じていらっしゃるのではないかと思いました。診察前の集団場面で、違和感を感じるような姿を見せるお子さんはそんなにいないでしょう。その場面でわかるくらいなら、すでに療育センター等を受診されていると思います。
国は、就学前に発達障がいなどを見つけて療育機関に繋ぎ、急増している不登校に歯止めがかかることを期待して今年度5歳児検診に多額の予算をつけたそうです。小学校に就学して様々な不適応を見せる子どもたちにより早く支援の手が届けば、不登校にも効果があるかもしれません。
でも・・・。実際に行われている5歳児検診が発達障がいのお子さんを見つけられるのか疑問に思いました。診察前の集団場面の観察よりも、お子さんの情報は、毎日通っている保育園・幼稚園がたくさん持っています。なぜそれを活用してくれないのでしょう?
今後「5歳児検診」は義務化されるようになるかもしれないそうです。その時は、ぜひ保育園・幼稚園との連携をしてほしいと思います。






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