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5歳児の成長

毎朝の放送で、子どもたちの成長を感じる瞬間があります。「園長先生、今日は9月3日火曜日、天気は晴れ、英語教室だよね」と5歳児のFちゃん。自信満々に放送をしてくれるので、頼もしい限りです。


 昨日の体育教室で跳び箱に果敢に取り組む姿や、年下の子ども達に目を配って困っている子がいたらサッと手伝ってくれる姿を見ると、子どもたちが確実に成長する姿を目の当たりできるこの仕事のやりがいを感じます。


 夏が終わり、運動会の練習が始まると、特に5歳児の子どもたちの意識が変わって来ます。周りを見るようになり、自分で考えて行動しようとするようになります。友達の心にも思いを寄せるようになり、泣いている子がいると、慰めたり、そっと見守っていることもあります。


 以前、保育園や幼稚園の5歳児を小学校の制度に取り込みたいというような発想が出たことがありました。もちろん、保育園・幼稚園関係者は大反対です。5歳児は幼児期を抜け出して児童期に入っていくので、思考力や集中力が高まります。小学校制度に入れて早く学習させたいという気持ちはわかります。でも、保育園・幼稚園にとっては5歳児がいることで保育の質が高まるので、絶対に手放せない存在です。


 人の気持ちがわかるようになるのも、4歳児以降の大きな成長発達です。感情的になってケンカをしても、自分の行動を振り返ったり、相手の気持ちが想像できるようになり、自分から「ごめんなさい」が言えるようになるのもこの時期です。「サリーとアンの実験」で有名な「心の理論」が成立し、他の人には自分と違う心があることが理解できるようになるからです。


 友達同士の喧嘩にも敏感になり、間に入ったり、喧嘩の成り行きを聞いて、「〇〇くんが〇〇したから喧嘩になったんだよね。〇〇くん、あやまった方がいいよ」と大人のような仲裁をしてくれることもあります。こんな姿を見ることが増えて来ると、『卒園』の文字が頭に浮かんで来ます。時の流れは早いですね。この一瞬一瞬を大事したいと思います。


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