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けんかするほど仲がいい

仲がいいからケンカするとよく言いますが、3歳児のKくんとRくんはまさにそんな感じです。

 くっついてじゃれあっているかと思うと、次の瞬間にはケンカが始まっています。この年齢の子どもたちは、おしゃべりが上手になっているのですが、ケンカになると言葉よりも手が出てしまうのが辛いところです。

 お昼過ぎに階段から大きな泣き声が聞こえて来ました。KくんがRくんの腕を噛んでしまったようです。腕には痛々しい噛み跡が・・・。

 そばで見ていた先生によると、二人でふざけているうちに、クッションの取り合いになり、あっと言う間に噛みついてしまったそうです。すぐそばにいる大人が止められないほど、子どものケンカは急展開します。

 事務室に泣きながら入って来たふたりに、「もうこんなにケンカするんだったら、しばらく遊ばない方がいいんじゃない?」と言うと、ふたりとも「もう遊ばない」と言う返事。「そうかぁ。そしたら、KくんとRくんが遊んでたら、私が走って行って、『遊んだらダメ』って言いに行くからね」と言うと、ふたりとも「いいよ。」

 「もう遊ばない方がいいんじゃないの?」と言うのは、ふたりの気持ちを試すために言った言葉だったのですが、ふたりともきっぱりと「いいよ。」と答えました。でも、話し終わって、一緒に二階に行く階段を上っている時には、もうくっついてニヤニヤしていました。

 「もう遊ばない」と言うのはその時の本当の気持ちで、「一緒に遊びたい」と言うのも本当の気持ちです。子どもはその瞬間瞬間で考えているんだと改めて思います。以前の経験に引き寄せて、「あんなケンカをしたくないから・・・」と自分の行動を振り返ることができるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

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