メガネ
- 智子 大瀧
- 2 days ago
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児童発達支援事業所では、カラーセロハンを使ってメガネをつくって「宝探しゲーム」をしました。赤いセロハンを貼っているので、それで見ると、支援室内の宝として貼ってある赤い紙にはりんご・車・ケーキが浮かび上がって来ます。メガネを通してじっくり見ないと何が隠れているかわからないので、子ども達は視点を定めて宝を見つけていました。
療育の前に、先生たちが、「この色何に見える?」とお互いに確認し合っている会話がおもしろかったです。自分に見えている「赤」は、他の人と同じ「赤」でしょうか?人の眼を通して見ることはできないので、同じように見えていると思っていますが、もしかすると違うのかもしれません。
以前、話題になったドレスの色の話ですが、「ある人には青と黒に見えて、ある人には白と金に見える、さあ、あなたはどちらのタイプですか?」こんな問いをされると、みんな夢中になっていろいろな人に聞いて、その答えから分類したくなりますね。
同じ色を見ても見え方が違うのは、「色の恒常性」や「色の対比」などの錯視が関係していて、周囲の光やフィルターなどの影響から脳が補正をかけて色が異なって見えるそうです。おもしろいですね。私たちは見たものをそのまま見ているのではなく、自分のフィルターを通したり、脳が修正したものを見ているということなのですね。
子どもたちに関わる私たちは、自分が中心で子ども達を見て判断していることを自覚しなければと思います。自分のメガネを通して子どもを見ているということを時々思い出して修正しなければ、独りよがりの支援になっているかもしれません。私のメガネも補正しなくてはと思っています。
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