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子育ての目標

 一昨日に続いて、ラジオでデンマークの子育てについて聞いたことを書きます。デンマークは、子どもの幸福度ランキングでいつも上位に入る国です。日本はと言えば、37国中36位。ユニセフの調査で、ずっとほとんど最下位が続いています。日本の子ども達は幸せを感じていないんですね。こんなに物資が豊かで文明の恩恵を受けているのに。


 デンマークでは、自分の意見を言えるように育てるのが子育ての目標だそうです。なので、赤ちゃんにも、「あなたはどう思っているの?」と問いかけるそうです。子どもと大人は対等な関係で、子どもが意見を言う、それを大人が聞くことが当たり前という環境の中で育ちます。日本とはずいぶん違いますね。だからでしょうか、デンマークでは子どもを怒鳴っている人をほとんど見かけないと話されていました。


 私も「大人の話に口出ししない」と言われて育ち、そう自分の子どもに言いながら子育てをして来ました。日本の子どもは自分の意見や気持ちを聞いてもらえた、叶えてもらえたという経験がデンマークの子どもと比べて圧倒的に少ないのではないでしょうか。


 日本とデンマークの子育ての目標の違いが子ども達の幸福度の違いに結びついているのでしょうね。日本ではみんな一緒に行動することを求められます。どんなに経済が発展しても、それぞれの集団からはみ出すことは許されません。「出る杭は打たれる」このことわざは今も同じように日本社会に蔓延っているように思います。


 日曜日、不登校30万人のこれからの日本の教育を考えるという番組を見ました。教師が一方的に教える今の教育方法を変えようとしている動きがあるようですが、教育制度を変える難しさを痛感しました。他国を羨むよりも、自国の良さに目を向けなくてはと思いますが、年々と続いている子どもの幸福度ランキングの低さや増え続ける不登校の数を見るとため息が出ます。

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