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子育てをもう一度

 今年度最初の「みーちゃんのおはなしかい」でした。新入園児のお子さんもいるので、ザワザワするだろうな~と思ったのですが、未満児クラス、以上児クラスとも泣く子もいなくて、しっかりお話を聞くことができました。


 絵本「はじめてのおつかい」は、もう47年前のお話ですが、全然色褪せなくて子ども達を惹きつける力はピカ一です。みんなお話の中のみいちゃんになりきって、初めての一人だけのお使いを擬似体験しているようです。自分のことが自分でできるようになると、自分だけでお買い物に行きたいし、行けるような気がしますよね。私も娘にせがまれて何度も何度も読みました。


 お話会の先生方が口々に「この園の子ども達は遊び方が上手で発想が豊かですね」と褒めてくださいました。T先生が「私にも二人こどもがいるんだけど、上の子はのびのびとした幼稚園、下の子は合奏や○○教育をするきっちりとした幼稚園に入れたんですよ。上の子は想像力が豊かでいろんなことにチャレンジするけど、下の子はきちんとしないといけないという気持ちが強くて窮屈そうで・・・」と仰っていました。


 「ここの子ども達の遊び方を見ていると、本当に楽しそうでのびのびとしていいですね~」としみじみと言われました。乳幼児期は、生きる力の基礎をつける時期なので、好きな遊びを通して自分への自信や人への信頼感、コミュニケーション能力を育てることが大事だと思います。何かができるようになることは素敵なことかもしれませんが、乳幼児期に身につけた「何か」は何度も繰り返し、継続しなければすぐに忘れてしまいます。取り戻すことができない大事な子どもの時間は、友達と一緒に好きな遊びを充分楽しませてあげたいと思います。十分楽しむと、自然についてくるのが生きる力の基礎です。


 T先生が「最初の子育てはどうすればいいかわからなかったから、いろいろ失敗したけど、孫育て、ひ孫育てだったらうまくできそうな気がします」と言われていました。人間も何度か子育てができれば、もっとうまくできそうです。でも、親も不完全で当たり前です。うまくできなくても、お子さんとの時間を充分に楽しんでほしいと思います。

 

 

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